
ファンに愛された選手だった
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月9日だ。
2003年は
ロッテ・
初芝清が7打席連続代打安打(9月13日から)をマークした年だが、別に代打専門でやってきた選手ではない。前年の不振もあってレギュラーから外された屈辱のシーズンでもあった。
5月9日は4月1日から5月6日まで長~いファーム生活を送った初芝が、一軍3試合目にして初安打を放った日だ。
千葉マリンでの
西武戦だった。4回裏に
三井浩二から左中間に2ランを放ち、勝利に貢献(5対1)。「気持ちいいねえ。久々の感触だよ」と笑顔。長いファーム生活では、家庭で家族と夕食をとることが多くなり、子どもたちには「パパ、どうしてテレビに出ないの?」と不思議がられていたという。
同年、初芝は63試合の出場ながら打率.312をマークしているが、レギュラー復帰とはならなかった。
なお、初芝の久々のヒットを掲載した週べの記事の結びはこれだ。
パパ、もう二軍に戻らないでね。
写真=BBM