熱戦の続くプロ野球、5月15日から5月20日の期間で出た主な記録をピックアップする。 D松坂が初のマルチヒット

2勝目&マルチヒットの中日・松坂
5月20日、中日先発・
松坂大輔はナゴヤドームの
阪神戦で6回を7奪三振1失点で今季2勝目を挙げた。
松坂は4回に今季初安打を放つと5回にも2打席連続安打。自身の安打は2014年メッツ時代以来、日本では06年6月9日阪神戦(甲子園)でのホームラン以来となる。松坂は99年の
西武入団以来、日本通算7安打、日米通算14安打だが、複数安打はこれが初めて。
S青木日本復帰初本塁打
今季から古巣
ヤクルトで日本球界復帰を果たした
青木宣親が5月15日の
巨人戦(鹿児島)で8回に
山口俊から決勝の今季第1号。復帰後149打席目で、日本球界では2011年10月8日以来、2411日ぶり。試合は2対1でヤクルトが勝利。
H柳田自己最長の22試合連続安打
5月18日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で、
ソフトバンク・
柳田悠岐が初回の第1打席で
涌井秀章からライト前ヒット。これで自己最長の22試合連続安打とした(これまでは2017年の21試合)。柳田の打率はこの時点で.401と4割超えをしたが、その後、3打席凡退で3割台に。
連続試合安打の球団記録は1988年にバナザード(南海時代)が記録した28試合で、以下2位が27試合の
広瀬叔功(64年南海時代)、3位で柳田と並ぶのが13年に達成した
松田宣浩となる。なお、記録は翌日の同カードでストップした。
G菅野がプロ初本塁打
5月18日の
DeNA戦(東京ドーム)に先発した巨人・
菅野智之が6回3失点で今季5勝目。続けてきた連続無失点は3回に
筒香嘉智に2ランを浴び、29イニングでストップしたが、バットでは5回に決勝打となるプロ第1号のソロ本塁打を放った。巨人の投手の決勝弾は、2004年の
工藤公康(現ソフトバンク監督)以来となる。
なお、この日6対3で勝利した巨人は平成2201勝目(2200勝は16日ヤクルト戦=鹿児島)。5回裏終了時にはスタンドのファンがタオルで「2200WIN 平成 No.1」の人文字を作った。
E則本が1000投球回
楽天の
則本昂大は5月19日の
日本ハム戦(札幌ドーム)に先発し、8回無失点で4勝目。12日の
オリックス戦(京セラドーム)から合わせ、17イニング連続無失点とした。さらにこの試合で通算1000投球回を達成。プロ野球349人目の記録だが、楽天の生え抜きでは
田中将大以来2人目となる(NPB通算1315回。現
ヤンキース)。
DB筒香が自身初の1試合3本塁打
5月20日の巨人戦(東京ドーム)でDeNAの筒香嘉智は初回に9号2ラン、4回に2打席連続の10号、さらに9回にも11号ソロを放ち、1試合3本塁打。プロ9年目の筒香だが、1試合3本塁打は初。この日、三番のロペス、五番の
宮崎敏郎も1本塁打ずつ。クリーンアップそろい踏みの本塁打となったDeNAが10対2と快勝した。
なお、この日、3本塁打を浴びた巨人先発・
野上亮磨はこれで今季10被本塁打。チームメートの
田口麗斗と並ぶリーグワーストである。
そのほかの記録
山岡泰輔(オリックス)1イニング3暴投(5月19日西武戦5回・ほっと神戸=史上16人目のタイ記録)
鳥谷敬(阪神)2011試合出場=記録継続中(5月18日中日戦・ナゴヤドーム。
藤田平を抜き球団史上単独トップ)
写真=高塩隆