
花束を手に歓声に応える今岡
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月25日だ。
2000年代、
阪神2度の優勝でいずれも打撃タイトルを獲得したのが、
今岡誠(現・真訪)だった。03年には盗塁1の異色の一番打者として首位打者に輝き、セカンドからサードにコンバートされ、五番打者となった05年は打点王を手にしている。
05年5月25日は今岡が通算1000安打をマークした日だ。交流戦の
オリックス戦(甲子園)の6回裏、
川越英隆からのレフトスタンド8号2ランで決めた。
「次は1500本行きます!」
とノリノリだった今岡。それもそうだ。この日2打点、翌日の同カードでも4打点をマークし、48試合で49打点。これはこの時点の12球団最多でもあった。
今岡はこの年、史上3位の147打点で打点王になった。ただ故障もあって翌年以降、急失速。次の目標、1500安打達成とはならなかった。右打者、しかも決して俊足とは言えない中で、02年から05年までのわずか4年間で656安打をマークは見事。それだけに、全盛期での故障は残念だった。
写真=BBM