熱戦の続くプロ野球、6月4日から10日の期間で出た主な記録をピックアップする。 L菊池が11連勝、交流戦9連勝
6月8日の巨人戦(東京ドーム)で、西武先発の
菊池雄星が7回2安打無失点の好投。今季無傷ハーラートップの7勝目を挙げた。
この日は、巨人・
菅野智之とのセ・パのエース対決としても注目されたが、菅野は5回5失点と「山賊打線」の前に崩れ、菊池の完勝だった(試合は5対4で西武の勝利)。
菊池はこれで昨年から続く自身の連勝を11に伸ばしたが(自己最多。過去10連勝)、交流戦でも15年5月30日の
阪神戦(西武プリンス)から9連勝となった。交流戦の連勝記録は、10~11年の
和田毅(
ソフトバンク)、11~12年の
内海哲也(巨人)の9だったので、それに並ぶ最多記録となる。
広島がセ30勝一番乗り
6月6日の
日本ハム戦(マツダ
広島)で4対3とサヨナラ勝ちした広島は、これで3年連続13度目の30勝リーグ一番乗り。
岸が通算1500K
6月7日の巨人─
楽天戦(東京ドーム)で楽天先発・
岸孝之は8回4失点ながら粘りの投球と味方打線の援護で5勝目。
この試合で岸は、6回一死から巨人・
岡本和真から三振を奪い、史上54人目の通算1500奪三振を達成している。岸の初奪三振は、07年3月30日の日本ハム戦で
木元邦之からマーク。1772回での達成は史上9位のスピード記録でもある(1位は07年に達成した
ヤクルトほか・
石井一久の1413回)。
セが4年ぶり全勝
6月9日の交流戦は、これまで劣勢だったセの全球団が勝利。交流戦の同一リーグの全勝(6勝)は、15年6月14日にパが記録して以来7度目。セの全勝は14年6月15日以来となる。
この時点でのセ・パの勝敗もセの29勝31敗と一気に差が縮まった。なお、過去の同一リーグ6勝は以下のようになっている。
06年5月12日パ・リーグ
06年6月7日パ・リーグ
07年5月22日パ・リーグ
08年6月18日セ・リーグ
14年6月15日セ・リーグ
15年6月14日パ・リーグ
ロッテが史上初の失態?
6月9日の阪神戦(甲子園)で
ロッテは12回裏、セカンド・
中村奨吾の一塁悪送球の間に決勝点の走者が生還。サヨナラ負けとなった。ロッテは前戦7日の
中日戦(ナゴヤドーム)に続き、史上初の失策による2試合連続サヨナラ負けとなった。
巨人が今季初のサヨナラ勝ち
6月10日の西武戦(東京ドーム)で、2対2で迎えた9回裏に巨人の新人・
大城卓三が代打でサヨナラ打(右越え)。巨人のサヨナラ勝ちは今季初。
過去、巨人の新人のサヨナラ打としては10年ぶり11度目9人目となる。
写真=BBM