ホームに強いのが優勝の条件ではあるが……

阪神は横浜で5勝0敗、写真は5勝目となった6月28日の試合で通算100勝を挙げた能見篤史
今回は、セの球場別の勝敗を見てみよう(記録は、すべて7月2日現在)。
まず首位
広島だが、本拠地マツダ広島では23勝8敗、勝率.782を誇る。しかも対セでは18勝5敗とさらに圧倒する。苦手はナゴヤドームで1勝5敗。黄金期を後押しするファンの力が感じられる数字でもある。
逆に2位の阪神は甲子園に14勝18敗1分と負け越している。要因は33試合で打率.237、11本塁打の打線だ。
逆に横浜で5勝0敗。打率.269、防御率1.60と投打とも素晴らしい。本拠地ながら広い甲子園に苦しみ、ホームラン量産球場、横浜スタジアムのほうが戦いやすいのかと思うと、横浜でもホームランは5試合で3本だから、これはむしろ投手陣の問題だろう。
対
DeNAトータルは防御率2.10と、全体的な相性も確かにいい。
3位の
ヤクルトも神宮で20勝12敗、.625と勝率がいい。ほか横浜でも4勝2敗だが、マツダ0勝4敗、東京ドーム1勝5敗と2球場で分が悪い。
4位の
巨人は東京ドームで17勝16敗とほぼ五分。得意は4勝2敗のナゴヤドームだが、マツダ広島で0勝5敗、神宮で0勝3敗と一方的にやられている。
神宮では打率.291ながら防御率10.13。0対6、8対15、4対7と荒れた3試合の結果だ。
5位のDeNAは横浜で16勝18敗1分と負け越し。だが、昨年4勝8敗と負け越した東京ドームで今年は5勝1敗。他チームがすべて負け越すマツダ広島でも2勝1敗と勝ち越している。対阪神の0勝5敗がなければ、というところか。
6位の
中日はナゴヤドームで19勝16敗。ただし相手本拠地では、すべて負け越しだった。
写真=BBM