11月1日から12日間、京セラドームで行われる第44回社会人野球日本選手権。決勝まで31試合、社会人の単独チーム日本一、2018年の年間王座決定戦が繰り広げられます。週刊ベースボールONLINEでは、社会人野球日本選手権にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。 ハングリー精神のあるチーム

宮崎梅田学園・堤喜昭(左)、中武亮
創部13年目にして初めて日本選手権出場を果たした宮崎梅田学園。同チームを引っ張る入社12年目の堤喜昭選手と、9年目のキャプテン・中武亮選手にお話をうかがいました。
ここ3、4年で力をつけてきた宮崎梅田学園。その理由を創部2年目からチームでプレーする堤選手は「2016年に
信樂晃史選手がチーム初のプロ入り(
ロッテ、17年限りで退団)をしたことで、みんな刺激を受けました。若い選手もプロに行きたい、って言う人が出てきています。そこから意識が変わってチーム内でのレギュラー争いが激しくなりました」と教えてくださいました。
堤選手自身も、若手の台頭により日本選手権の予選で四番を外された悔しさをバネに、“日本選手権では絶対四番を打ってやろう”と、今まで以上に燃えて練習したそうです。
宮崎梅田学園の特色をキャプテンの中武選手は「みんな純粋に野球が好き。あとハングリー精神のあるチームですね」と言います。チームはグラウンドを持っていません。練習時、可能な場合はグラウンドを借りますが、借りられないときには河川敷でキャッチボールしたりすることもあるそうです。
さらに練習時間は9時~14時で、選手の大半は自動車教習所の教官なので、そのあと15時~21時までは仕事をするというハードスケジュール。2月~3月は繁忙期のため、全体練習ができる日は一度もなく、2、3日に1回の班別での練習のみ。練習時間をあまり取れない厳しい中で、個人個人がしっかり考えて取り組むことで、技術面と精神面の双方を鍛え上げられているそうです。
11月4日、初めての日本選手権はJFE西日本の前に0対6で敗れてしまいましたが、次の目標はお二人とも都市対抗野球出場。「宮崎には都市対抗野球に出たチームがないので、都市対抗野球に出場して宮崎の野球を盛り上げていきたいです」と力強く仰ってくださいました。
公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A
PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM
なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。