
実戦初安打が本塁打となった
待望の「プロ初安打」が本塁打となった。ドラフト1位ルーキーの
辰己涼介が2月17日、
ロッテとの練習試合(金武)で2回、2球目を左翼席に運んだ。
実戦では持ち前のフルスイングを見せていたが、しばらく快音は聞かれず。気持ちばかりが先走り、体が開くスイングになっていた。「体ばかりがフルスイングしているぞ」。
平石洋介監督の助言は鋭いものだった。「1球目は大振りで、ダメなスイング。軌道修正できたことが本塁打につながった」と本人はうなずく。修正力が結果につながった。
野球バカを自称し、「開幕スタメン」と「143試合フル出場」を1年目の目標に設定している。球団では
山崎武司と
松井稼頭央しか背負ったことがなかった「背番号7」は、期待の証しにほかならない。実戦では8打席ノーヒットと壁にぶつかっていたが、これをきっかけに一気に加速するか。
オコエ瑠偉、新外国人の
ブラッシュも一発でアピールしており、
楽天外野陣の定位置争いが熱を帯びてきた。
文=富田 庸 写真=榎本郁也