
練習試合で本塁打を放った渡辺
開幕一軍入りへ、じわじわと評価を上げている。明大からドラフト6位で
楽天に入団した内野手、
渡邊佳明だ。2月16日に行なわれた
ロッテとの練習試合(金武)では、同期入団の1位・
辰己涼介らを押しのけて、12球団ルーキー最速本塁打をマークした。「こちらが想像していたよりも実戦向き」と
平石洋介監督が春季キャンプのMVPに名を挙げている
春季キャンプで一軍に滑り込んだことで、
金森栄治コーチの打撃理論に触れることができた。ボールを内側から打つ感覚を磨き、プロで屈指のバットコントロールを誇る
銀次の練習を観察するなど、見ること聞くことすべてを自身の成長の糧としている。
守備では経験の少ない遊撃にもチャレンジし、スキルアップに余念がない。「打つほうは継続して、守りも目立たなくていいので頑張らない」とひたむきに向上を図っている。
浅村栄斗の加入により競争が激化している内野のレギュラー争い。ドラフト6位の新人の頑張りにより、その状況はさらに混沌とするはずだ。
文=富田 庸 写真=BBM