
2007年、横浜の一員となった工藤
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2007年3月13日だ。
とても“オジサン”のピッチングではなかった。この年、
巨人へFA移籍した
門倉健の人的補償で横浜の一員となった
工藤公康が
日本ハムとのオープン戦で本拠地、横浜スタジアム初登板を果たした。
工藤は先発して5回を3安打1失点。初回、先頭の
田中賢介にストレートの四球を与え「むちゃくちゃ焦った」(工藤)そうだが、
森本稀哲のバントで一死二塁となったあと
稲葉篤紀、
セギノールを連続三振。いずれも内角を速球でズバリと突いたもの。「スライダー待ちが見えていたからねえ」との深い読みは43歳のオジサンのものだったが、ボールの勢いは20代の若さだった。
この日はシンカーも試投。「何だかんだで1失点は収穫かな。今日のMAXは141キロ? 146~147キロまで伸ばさないとね」と高い目標を掲げた。
写真=BBM