12球団の監督、コーチは年齢、選手時代の経歴、実績もバラバラ。週刊ベースボール3月18日号で、彼らが現役時代の全盛期にあると仮定し、球団別にベストナインを選んでみた。
今回は、その中からセ・リーグ5位の
中日をピックアップし、紹介する。異論反論も多いと思うが、ご勘弁を。
圧巻の投手陣、打者も実力者そろう

抑えは与田監督
投手
[先発]
猛牛軍団支えたエース左腕
阿波野秀幸 Hideyuki AWANO
[投手コーチ/55歳]
1987─00近鉄・
巨人・横浜 左左
305試合登板、75勝68敗5S、防御率3.71
89年近鉄優勝イヤーに19勝。トレンディー・エースとも
[中継ぎ]
甘いマスクのセットアッパー
浅尾拓也 Takuya ASAO
[投手コーチ/35歳]
2007─18中日 右右
416試合登板、38勝21敗23S、防御率2.42
10年の47ホールドは史上最多。11年はMVPに輝く
[抑え]
短命に終わった剛腕クローザー
与田剛 Tsuyoshi YODA
[監督/54歳]
1990─00中日・
ロッテ・
日本ハム・
阪神 右右
148試合8勝19敗59S、防御率4.58
ルーキー年、打者に恐怖心を与えるほどの快速球で活躍
[捕手]
西武黄金時代の司令塔
伊東勤 Tsutomu ITO
[ヘッドコーチ/57歳]
1982─03西武 右右
2379試合、1738安打、156本塁打、134盗塁、打率.247
歴代屈指の頭脳派捕手。打撃もよく、足も速かった
[一塁手]
いてまえ打線のイケメン強打者
村上隆行 Takayuki MURAKAMI
[打撃コーチ/54歳]
1984─01近鉄・西武 右右
1380試合、916安打、147本塁打、68盗塁、打率.258
近鉄時代、女性ファンが多かった。勝負強い打撃が売り
[二塁手]
堅守も光ったスピードスター
荒木雅博 Masahiro ARAKI
[内野守備走塁コーチ/42歳]
1996─18中日 右右
2220試合、2045安打、34本塁打、378盗塁、打率.268
井端弘和とのアライバコンビで活躍(二遊間、一、二番)
[三塁手]
ガッツと呼ばれたスーパースター
小笠原道大 Michihiro OGASAWARA
[二軍監督/46歳]
1997─15日本ハム・巨人・中日 右左
1992試合、2120安打、378本塁打、63盗塁、打率.310
体をねじ切るようなフルスイングだがアベレージも高い
[遊撃手]
辻と組んだ二遊間は絶品
奈良原浩 Hiroshi NARAHARA
[内野守備走塁コーチ/51歳]
1991─06西武・日本ハム・中日 右右
1508試合、674安打、13本塁打、198盗塁、打率.237
西武時代、
辻発彦(二塁)と組んだ二遊間は鉄壁を誇る
[左翼手]
チャンスに強いミスター3ラン
森野将彦 Masahiko MORINO
[打撃コーチ/41歳]
1997-17中日 右左
1801試合、1581安打、165本塁打、18盗塁、打率.277
内外野守れる万能選手。打撃は勝負強く3ランが多かった
[中堅手]
伝説となった超強肩外野手
英智 HIDENORI
[外野守備走塁コーチ/43歳]
1999─12中日 右右
884試合、297安打、11本塁打、50盗塁、打率.236
打撃は非力だが守備力、特に肩に関しては歴代屈指
[右翼手]
闘志あふれる野性派選手
波留敏夫 Toshio HARU
[打撃コーチ/49歳]
1994-04横浜・中日・ロッテ 右右
913試合、872安打、44本塁打、76盗塁、打率.278
攻守に闘志満々。勝負強い打撃で98年横浜優勝に貢献
[指名打者]
竜のホーム守った強打の男
中村武志 Takeshi NAKAMURA
[バッテリーコーチ/52歳]
1985─05中日・横浜・
楽天 右右
1955試合、1380安打、137本塁打、29盗塁、打率.242
本来は捕手だが伊東がいるのでDHに。打撃は勝負強い
打順
(二)荒木雅博
(右)波留敏夫
(左)森野将彦
(三)小笠原道大
(一)村上隆行
(指)中村武志
(遊)奈良原浩
(捕)伊東勤
(中)英智
投打とも最強の戦力
12球団の対抗戦があったとすれば、優勝候補の筆頭に挙がる。
セ、パがいい感じにミックスされたチームでもある。
先発が近鉄のトレンディー・エース、左腕の阿波野秀幸、二、三番手には
門倉健、
小笠原孝(ともに投手コーチ)が控える。中継ぎは、浅尾拓也しかいない。
抑えは迷った。実績では139セーブの
赤堀元之(投手コーチ)だが、多少の忖度ありで与田剛に。実際、衝撃の快速球で守護神となったのルーキーイヤーのインパクトはすさまじかった。
捕手も超激戦区だ。正捕手は伊東勤としたが、ほかに中村武志、
田村藤夫(バッテリーコーチ)と打でも1000安打以上を放った名捕手がいる。特に中村の打撃は捨てがたく、今回は指名打者に置いてみた。
二遊間はともに歴代屈指の名手、セカンドが荒木雅博、ショートが奈良原浩だ。伝説の「アライバ」に匹敵する堅守のコンビと言えるだろう。サードは打線では四番に座る小笠原道大だ。
外野も豪華。レフトが生え抜きスラッガー、森野将彦、センターが超強肩の英智、ライトは横浜時代、98年の日本一に貢献した闘志の男・波留敏夫。一塁手には、いてまえ打線のプリンス、村上隆行を選んだ。
写真=BBM