新元号「令和」が発表され、平成のカウントダウンが加速している。
今回からシリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでみた。
この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
なお、当連載は土日は休み。
イチローがけん引し感激の優勝
1995年(平成7年)
セ(1
ヤクルト2
広島3
巨人4横浜5
中日6
阪神)
パ(1
オリックス2
ロッテ3
西武4
日本ハム5ダイエー6近鉄)
※日本一はヤクルト
翌95年1月17日、阪神・淡路大震災が関西を襲った。
オリックスの本拠地神戸も大きな被害を受けたが、「がんばろうKOBE」を合言葉に、イチローの大活躍もあって見事優勝。日本中が大きな拍手を送った。
2位はバレンタイン新監督のロッテ。縦横無尽の采配で旋風を起こした。
セでは阪神を解雇された
オマリーら助っ人の活躍もあってヤクルトが優勝。巨人は33億円とも言われた大型補強が実らなかった。
ヤクルトは、日本シリーズではイチロー封じに成功し、オリックスを下した。
MVPはオリックス・イチロー
イチローは打点王を手にした
1995年(平成7年)
本誌選定MVP
イチロー(オリックス) 首位打者、打点王、盗塁王!
前年に続きMVPはイチロー。首位打者だけではなく、打点王、盗塁王、さらには本塁打にも、あとわずかまで迫った。優勝のために自身をモデルチェンジした結果とも言えるだろう。
ベストナイン
[先発投手]
斎藤雅樹(巨人)
28試合18勝10敗0S、防御率2.70
3年ぶり最多勝、初の奪三振王。エースの意地を見せた
[抑え投手]
平井正史(オリックス)
53試合15勝5敗27S、防御率2.32
プロ2年目で守護神に君臨した右腕。新人王にも
[捕手]
古田敦也(ヤクルト)
130試合143安打21本塁打76打点6盗塁、打率.294
貫禄のリードで投手陣を引っ張り、打の貢献も大
[一塁手]
オマリー(ヤクルト)
125試合127安打31本塁打87打点6盗塁、打率.302
阪神から移籍1年目で四番に。31本塁打と長打力も光った
[二塁手]
ローズ(横浜)
130試合155安打22本塁打97打点3盗塁、打率.315
来日3年目。勝負強い打撃で五番に座った
[三塁手]
江藤智(広島)
127試合132安打39本塁打106打点14盗塁、打率.286
本塁打、打点の打撃2冠を手にした
[遊撃手]
野村謙二郎(広島)
131試合173安打32本塁打75打点30盗塁、打率.315
セ・リーグ最多安打のリードオフマン。トリプル3を達成
[外野手]
イチロー(オリックス)
130試合179安打25本塁打80打点49盗塁、打率.342
松井秀喜(巨人)
131試合142安打22本塁打80打点9盗塁、打率.283
3年目ながらチームの中心にどかり。初の四番にも
パウエル(中日)
101試合138安打19本塁打69打点1盗塁、打率.355
2位を4分近く引き離し、2年連続の首位打者
[指名打者]
ニール(オリックス)
122試合102安打27本塁打70打点1盗塁、打率.244
1本差でホームラン王は逃すも四番に定着し貢献
写真=BBM