
一茂は4回に移籍後初アーチを放ち、好投する斎藤雅樹に貴重な3点目をプレゼント
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1993年4月23日だ。
この年、
巨人に復帰した
長嶋茂雄監督の下に、息子・一茂も
ヤクルトから移籍して巨人のユニフォームを着た。親子鷹となったが、移籍会見では「自分の成績よりチームの優勝に貢献したい」と意気込みを語った一茂。そのとおり、開幕戦で再三にわたるファインプレーを見せ、第2戦ではタイムリーを放って勝利に貢献するなど好スタートを切った。
しかし、徐々に下り坂に。4月21日には二軍のデーゲーム、一軍のナイトゲームに昼夜兼行出場を行うなどもがいていた。そこに左ふくらはぎ痛で欠場の
原辰徳の代役として、23日の
阪神戦(甲子園)にサードで先発出場の機会が巡ってきた。
4回の第2打席。先頭で打席に立った一茂は
仲田幸司から左翼席へ移籍後初アーチを放った。なんとこれはセ・リーグ3万号のメモリアルアーチでもあった。
勢いに乗った一茂は7回にも中前適時打を放つなど3安打2打点。6対3の勝利に貢献した。
写真=BBM