昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。 高木守道はしゃべらない
今回は『1967年1月9日号』。定価は70円だ。
今回もオフ号から小ネタを拾い、紹介していく。
何かと話題になっている守備シフト。
引っ張りの多い左打者・
王貞治(巨人)用の「王シフト」の元祖は1946年メジャーの「ブードローシフト」だが、外野手を一人内野に回す「リッキー・プレー」というシフトが紹介されていた。
ブランチ・リッキー、1920年代の監督でマイナー組織の改革や球界における人種差別の撤廃に尽力した人物が考案したものだった。
球界の酒豪は誰、という特集もあった。
横綱は、なんと巨人の王らしい。正月に16時間にわたって飲み続け、ウイスキー2本飲み終わった後、「ビールでうがいでもして寝るか」とビール数本飲んだという。
さらにすごいのは、まったく乱れないこと。
銀座のバーのママは、
「こんなにいいお客様はどこを探したっていませんよ。女の子を誘惑するでなし、へべれけに崩れるわけでなく、それに払いがきれい」
とほめたたえる。
ほか
阪神の
遠井吾郎、サンケイの酒仙投手・
石戸四六、大洋の
長田幸雄らの名前が挙がっていた。
中日・
高木守道がいかに無口かという話もあった。
「僕は自分でしゃべりたくないときは、黙っている主義です。必要以外はあまり口をきかないね」
若手時代、合宿が2人部屋だったが、ずっと1日中同じ部屋にいて、一言も口をきかなかったこともあるという。
これは高木もすごいが、相手もすごい?
東映・大川博オーナーが1リーグ制移行に向け、根回しを進めている。もちろん、12球団の1リーグはありえない。
まずは10球団に向け、西鉄に共同経営を持ちかけ、近鉄はすでに発展的解消に同意したとも伝えられていた。
では、また。
ゴールデンウイークの10連休中は時々アップします。ただ、週刊ベースボールは合併号にせず、5月1日も発売いたしますので、よろしくお願いします。
<次回に続く>
写真=BBM