
1990年、落合は本塁打、打点の2冠を獲得した
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1990年5月8日だ。
浜松で行われた
阪神戦、
中日の
落合博満は3回に
嶋尾康史から8号本塁打を放ったが、これが通算350号アーチ。プロ野球史上14人目だが、1257試合で達成したのは
田淵幸一の持つ1268試合を更新するスピード新記録だった。
「4月に打ちたかったけど、5月に持ち越しちゃったな」と言いながらも、「一番早く通過できてうれしいね」とホッとした表情を見せた落合。三冠王を公言して臨んだこのシーズン。自主トレ開始を午前3時33分にするなど「3」への異常な執着を見せていたが、続いて「さて、次の目標は?」という報道陣の問いには「今さら何を聞くの?」と答えていた。
写真=BBM