新元号「令和」が発表され、平成の時代が終わった。
今回は、シリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでいる。
この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
なお、当連載は土日は休み(ほか時々休憩)。
ロッテがリーグ3位からの日本一

胴上げされる西村監督
2010年(平成22年)
セ(1
中日2
阪神3
巨人4
ヤクルト5
広島6横浜)
パ(1
ソフトバンク2
西武3
ロッテ4
日本ハム5
オリックス6
楽天)
※日本一はロッテ
中日は前半こそ苦戦したが、盤石の投手陣で浮上。独走と思われた巨人、さらにチーム打率.290と打ちまくった阪神を追い抜き、優勝。9月15勝6敗1分けのラストスパートも鮮やかだった。
パは西武がケガ人続出の中で優勝に迫ったが、最後の大逆転でソフトバンクが優勝。17勝の
和田毅、16勝の
杉内俊哉と左腕エースが原動力となった。
しかしながら最後の主役の座をさらったのが、
西村徳文監督率いる3位のロッテ。
CSファーストステージでは、いずれも延長戦で西武を撃破。その勢いのままファイナルステージではソフトバンクを4勝3敗(1勝はソフトバンクのアドバンテージ)で日本シリーズへ。
ここでも中日相手に延長戦3試合の死闘を制し、ついに頂点に。下克上の日本一を達成した。
MVPは中日の浅尾拓也

チーム防御率3.29の投手陣の軸に
2010年(平成22年)
本誌選定MVP
浅尾拓也(中日) 驚異の安定感
中継ぎで72試合に投げ12勝3敗、ホールドは史上最多の47、ホールドポイントは59、防御率1.68。盤石の竜投手陣の要となった男だ。
ベストナイン
[先発投手]
前田健太(広島)
29試合15勝8敗0S、防御率2.21
圧巻の安定感で最多勝、最優秀防御率、沢村賞に。登板回も200を超えている
[抑え投手]
馬原孝浩(ソフトバンク)
53試合5勝2敗32S、防御率1.63
SBMトリオの締めとしてセーブを重ね優勝に貢献
[捕手]
阿部慎之助(巨人)
140試合140安打44本塁打92打点0盗塁、打率.281
打率は今一つだったが、捕手として40本以上は史上3人目
[一塁手]
ブラゼル(阪神)
143試合167安打47本塁打117打点1盗塁、打率.296
本塁打、打点ともリーグ2位。ブラダンスも話題に
[二塁手]
平野恵一(阪神)
139試合172安打1本塁打24打点6盗塁、打率.350
守備の人が打ちまくったシーズン。59犠打も光る
[三塁手]
森野将彦(中日)
144試合179安打22本塁打84打点2盗塁、打率.327
2年連続試合出場を果たし、キャリアハイの打撃成績
[遊撃手]
西岡剛(ロッテ)
144試合206安打11本塁打59打点22盗塁、打率.346
200安打超え果たして首位打者に。下克上の立役者の一人
[外野手]
マートン(阪神)
144試合214安打17本塁打91打点5盗塁、打率.349
史上最多安打記録を塗り替え214安打をマーク
和田一浩(中日)
144試合171安打37本塁打93打点5盗塁、打率.339
勝負強い打撃で優勝に貢献しMVPに
青木宣親(ヤクルト)
144試合209安打14本塁打63打点19盗塁、打率.358
2度目の200安打超えで首位打者に
[指名打者]
福浦和也(ロッテ)
116試合95安打13本塁打61打点0盗塁、打率.295
相変わらずの存在感で貢献したベテラン。代打打率も高かった