
開幕から18試合に登板し、1試合でしか失点していないジョンソン。ゲームで投げる楽しさがそのまま結果として表れている
5月8日の
ヤクルト戦(神宮)で今季初失点(1失点)を喫してしまった
阪神のセットアッパー、
ピアース・ジョンソン。それまで開幕から16試合連続無失点の記録を作っていた。鋭いスライダーと150キロ台の真っすぐをクイック投法などを駆使しながら打ち取る。その姿は自信に満ちあふれている。
5月10日の
中日戦(甲子園)で8回からマウンドに上がったジョンソンは、8日の初失点のショックなどなかったように3人でピシャリ。さすがの投球で28歳の誕生日を無失点で抑えた。
彼の投球を見るたびに春季キャンプでの話を思い出す。「開幕に向けて順調にきているよ。というか早くシーズンが始まってほしんだよね」と。「練習はきつくてあまり面白くない。ブルペンで投げるより、やはりゲームのマウンドがいいよね。打者と対戦することが、すごく楽しんだよ、ゲームが一番さ」とシーズンの始まりに期待をふくらませていた。
開幕すると快投が続き、今や勝利の方程式に欠かせない存在に。マウンドで打者と対戦する喜びが充実感となり、素晴らしい結果を導き出している。今後も、ジョンソンがゲームで投げる楽しさを持ち続ける限りは、快投は続いていくだろう。今日もまた8回のマウンドが楽しみだ。
文=椎屋博幸 写真=BBM