
1イニング2本塁打、7打点を挙げた池山
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1993年5月19日だ。
この日、神宮球場で行われた
ヤクルト対
広島は延長14回の末に、ヤクルトが17対16で勝つという大乱戦とあって記録が続出した。
まず、終了したのが翌20日の午前0時6分。2日がかりの試合はプロ野球史上5試合目だった。さらに試合時間は5時間46分で史上4番目の長時間試合だ。
両軍計33得点で、セ・リーグ記録には50年10月17日の大洋(28得点)対
中日(5得点)があるが、これは9回で記録。ただし、今回の試合も10回以降はヤクルトが挙げた14回裏の1点のみで、9回までの32得点はセ2位の記録だった。
従来は1点差の最大スコアは46年6月2日の中部日本対セネタースで15対14。この試合は1点差の最大スコアとなった。
ヤクルト8投手、広島6投手を起用し、両軍合計14投手を起用したが、これは63年8月20日の近鉄対南海戦(延長12回)で近鉄8、南海6の計14投手に並ぶプロ野球史上2度目の記録だ。
そして、ヤクルトの
池山隆寛が3回に満塁弾と3ランを放ったが、1イニング2本塁打は史上14度目。1イニング7打点は61年10月5日に
飯島滋弥(大映)が阪急戦の7回に3ランと満塁弾を打ったのに並ぶタイ記録だった。
写真=BBM