
2004年、イチローは打率.372をマークし、メジャーで2度目の首位打者となった
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2004年5月22日だ。
現地時間2004年5月21日(日本時間22日)、マリナーズのイチローが大記録を達成した。シアトルでのタイガース戦、第3打席でロバートソンから中前打。これはメジャーで722本目の安打で、日本での1278安打を加えると2000安打となり、「名球会」入りの資格を得た。
日米での2000安打というのは、あくまで日本の中での話題かと思われたのだが、そうではなかった。4万人近いセーフコ・フィールドのファンは総立ちでイチローに祝福の拍手を送ったのである。
「ファンの人たちが喜んでくれたことに感激しました。たかが日本の記録じゃないか、という見方もあると思ったので……」とイチローは言ったが、3年連続200安打以上をマークしたイチローは、もはやシアトルのファンの誇りになっていたのだ。
日米の違いということを無視すれば、1465試合での到達はメジャー・リーグでは6番目のスピード記録。日本ではもちろんダントツの最速達成だ(これまでの記録は元
巨人・
川上哲治の1646試合)。30歳212日での達成も最年少(2位は元東京などの
榎本喜八)。やはり、日米通算2000安打達成は大変なことなのであった。
写真=Getty Images