
仰木監督(左)、中西コーチはベンチに戻ってきたブライアントを笑顔で迎えた
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1990年6月6日だ。
巨人・
王貞治の最長アーチを参考に「当たらないように」設計されていた東京ドームの天井。しかし、開場3年目に早くも史上初の“認定ホームラン”が飛び出した。
この日、行われた
日本ハム対近鉄。4回表、近鉄のブライアントが
角盈男から放った一打は屋根に向かって一直線に飛んだ。打球は地上43メートルの高さに天井から吊り下げられたスピーカーを直撃。東京ドームの特別ルールによってホームランとされた。
ブライアントは前日にも天井直撃弾(二飛)を記録しており、「日本人なら絶対に当たらないと考えていた」と設計した会社もびっくり。スピーカーを直撃しなければ、推定飛距離は170メートルだった。
写真=BBM