
代打で登場し、見事にバスターを決めた桑田
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2002年6月18日だ。
この日、横浜スタジアムで行われた横浜戦、
巨人は9回裏に追いつかれて延長を戦うハメになった。迎えた11回表、先頭の
松井秀喜が四球を選ぶ。次打者は投手の
岡島秀樹。ここで
原辰徳監督は一気に勝負に出た。代打である。しかし、打席に立ったのは投手の
桑田真澄だった。なぜ? 原監督の答えは明快だった。
「思いつきじゃない。バスターをやらせたらチームでもトップクラス。桑田も行く気が十分だった」
巨人が投手を代打に送ったのは1997年6月17日
ヤクルト戦の
宮本和知(三振)以来だった。17年目で初めて代打起用された桑田は初球、バントの構えからヒッティング。打球はきれいに三遊間を抜けた。このあと、
仁志敏久、
清水隆行にタイムリーが出て5対3。勝負は決まった。
写真=BBM