夢の甲子園切符をつかむため、一投一打に魂を込める。集大成の夏――。埼玉を熱くする注目選手から目が離せない。 
埼玉栄・北口恭輔
北口恭輔(きたぐち・きょうすけ)
内野手/181センチ77キロ/右投右打/3年
恵我小時代に在籍したソフトボールの「恵我連合」で5年時に全国準優勝。松原第七中での3年間はかつて
ダルビッシュ有(カブス)が在籍した羽曳野ボーイズで経験を積み、東北、九州国際大付を通じ同チームと縁があった、若生正廣総監督を慕い、埼玉栄へ進学した。
体重68キロと細身だった北口は一冬でパワーアップを遂げ、2年夏には遊撃手で県大会3試合に出場。昨秋は三番、今春は超攻撃的一番打者として、浦和との2回戦でアーチを放ち、熊谷商との3回戦では先頭打者弾。春日部共栄との準々決勝ではセンバツ甲子園のマウンドを踏んだ
村田賢一から3安打と、ネット裏で視察したNPBスカウトをうならせる好プレーを披露した。
「一番打者として何とか出塁して、得点に結びつける」
その打撃に加え、三遊間の深いところからの送球も抜群で、50メートル6秒の脚力が生む広い守備範囲に、遠投110メートルの強肩も魅力だ。
「甲子園出場という形で、若生総監督に恩返しをしたい」
リードオフマンの第1打席から目が離せない。
写真=BBM