7月13日から13日間、東京ドームで行われる第90回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた36チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。 審判とのコミュニケーションも大切

都市対抗野球のウグイス嬢を務める西庄晴美さん
30年以上前から都市対抗野球で、ウグイス嬢として場内アナウンスを務めている西庄晴美さん。西庄さんが都市対抗野球で初めて場内アナウンスを行ったのが後楽園球場ラストの1987年、第58回大会です。
それから驚くべきことに、今年の第90回大会まで1年も欠かすことなく毎年、役割を務めています。産後1カ月で都市対抗が開催された年にも、少しの時間でも参加しよう、と時間を見つけて東京ドームに来ていたそうで、この仕事に対する強い情熱は計り知れません。
そんな西庄さんがウグイス嬢となったきっかけは、大学のマネジャーをしていた際に、業務の一環で首都大学野球の場内アナウンスを行ったこと。その後、首都大学の審判の方に紹介され、大学2年時に社会人野球のウグイス嬢を始めたそうです。
現在は社会人野球のウグイス嬢のほかに、地元のケーブルテレビの制作スタッフをしており、アナウンサーとしてはもちろんですが、カメラを回したり、記事を書いたり、いろいろなことをこなすバリバリに働くかっこいい女性です。大会期間中はケーブルテレビのお仕事も両立してこなしているところも流石。
ウグイス嬢の役割として、“聞きやすくアナウンスすること”と“試合進行をスムーズにすること”を心掛けているそうで、そのために球場に着くのは試合開始の2時間前。選手の出身校の読み方や補強選手のデータなどを入念にチェックするといいます。
また、審判とのコミュニケーションが大切だそうで、西庄さんは「交代のときなどスムーズに確認が取れないと、試合が間延びして、観戦している方の臨場感をなくしてしまうので、審判との連携を心掛けてテンポよくアナウンスできるようにしていています。なので、試合中は常に試合と審判から目を離さずに、審判とアイコンタクトを取りながら試合を進められるように集中力を切らさないことも大切にしています」と教えてくださいました。
都市対抗野球は「お祭り」だと話す西庄さん。「昔はもっとチーム数も多かったですね」と移り変わる都市対抗野球に思いを馳せながら、「試合だけではなくて、応援とかもすべてが華やかで楽しいので、それがたくさんの方に伝わればうれしい」と言い、今後も都市対抗野球を聞き親しんだ声でサポートしてくれます。
公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A
PROFILE

左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。