
2003年、初の夏制覇。木内幸雄監督が宙を舞う
7月25日、霞ケ浦が4年ぶり2回目となる夏の甲子園出場を決めた。
霞ケ浦は2015年に甲子園初出場を果たした新鋭。近年は県勢最多16回の出場を誇る常総学院を筆頭に、藤代、土浦日大、明秀学院日立などとしのぎを削ってきた。
一方、昭和初期から名門校として全国的に名高いのが水戸商で、2000年を最後に甲子園から遠ざかるが、夏10度の甲子園出場など、茨城をリードしてきた存在といえる。
県勢初の全国制覇は1984年の取手二。4度目の出場にしての初優勝だったが、このとき同校を率いていたのが木内幸男監督だ。この大会後に木内監督は常総学院に移籍して全国に名高い強豪に育て上げ、03年には全国制覇に導いている。
16年に甲子園出場を果たした常総学院の佐々木力監督、17、18年と2年連続で出場した土浦日大の小菅勲監督は、ともに取手二で全国の頂点に立ったときのメンバー。今も“木内野球”は茨城に息づいている。
【茨城 夏の甲子園出場回数ランキング】
1位 常総学院 16回 2016年
2位 水戸商 10回 2000年
3位 竜ケ崎一 9回 1991年
4位 取手二 4回 1984年
4位 土浦日大 4回 2018年
6位 取手一 3回 1973年
6位 藤代 3回 2014年
6位 水戸一 3回 1954年
9位 茨城東 2回 1997年
9位 鉾田一 2回 1982年
9位 霞ケ浦 2回 2019年
12位 水戸啓明※ 1回 1996年
12位 土浦一 1回 1957年
12位 日立一 1回 1985年
12位 明野 1回 1979年
12位 江戸川学園 1回 1980年
12位 下館一 1回 1959年
12位 水城 1回 2010年
12位 水戸工 1回 1963年
12位 下妻二 1回 2004年
※年度は直近出場年
「直近出場時のチーム名」※水戸短大付
写真=BBM