
大学日本代表で先発する明大・森下暢仁(写真=田中慎一郎)
ドラフト1位候補、注目の投げ合いが実現する。
侍ジャパン壮行試合「高校日本代表対大学日本代表」は8月26日、神宮球場で18時にプレーボールする。
予告先発で高校野球日本代表は大船渡高の163キロ右腕・
佐々木朗希(3年)、大学日本代表は明大の153キロ右腕・森下暢仁(4年・大分商)が務める。
実は、森下はこの日を心待ちにしていた。
8月上旬、高森キャンプで佐々木の話題を振ると、興味津々の様子。高校日本代表メンバーの決定前の段階であったが、同じ右投手として気になる存在だった。
「最速163キロ? 考えられないですよ。生で見たいな~と。対戦ができれば、楽しみです」

高校日本代表で先発する大船渡高・佐々木朗希(写真=高塩隆)
2人はドラフト1位での指名が有力視されている。森下は今春、5季ぶりに東京六大学リーグ戦を制し(ベストナイン受賞)、全日本大学選手権では38年ぶりの大学日本一(最高殊勲選手賞、最優秀投手賞)。そして、日本開催の日米大学選手権(最高殊勲選手賞)も制して、個人タイトルを総なめにしている。
大学球界において文句なしの「森下イヤー」となり、ドラフト戦線においても主役の座に上り詰めた。今夏の甲子園を経て、佐々木、森下、そして星稜高・
奥川恭伸(3年)の3投手が1位入札における重複が有力視されている。
佐々木は森下について言う。
「すべてにおいて完成度が高くて、プロに行ってもすぐに通用する選手。レベルの高い選手で、自分にとってもプラスになる。自分もベンチから見て学びたいですし、絶対に勝ちたい」と闘志を燃やしている。
森下の動画を見て参考にしてきたという佐々木。神宮のネット裏にはNPBスカウト大挙して熱視線を送る。2019年のドラフトを占う意味でも、2人の「競演」から目が離せない。
文=岡本朋祐