8月26日から4日間、メットライフドームで行われる第44回全日本クラブ野球選手権大会。週刊ベースボールONLINEでは、同大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。 選手がプレーする陰で
8月26日からスタートした、全日本クラブ野球選手権大会。2日目の昨日も、秋の日本選手権出場を懸けて熱い戦いが繰り広げられました。
クラブチームには、企業チームではあまり見かけない、女性マネジャーの存在があります。今回は選手とともに奮闘する女性マネジャーをご紹介します。

ゴールデンリバース・板垣優さん
まず始めは、4年連続でクラブ選手権出場を果たしている、ゴールデンリバースの板垣優さんです。板垣さん自身も、秋田の社会人ソフトボールチーム・TeamLAでキャッチャーを務めている現役選手なんです。
「自分も現役でプレーしているので、練習中にしてほしいなと感じることを中心に選手の手助けをしています。平日は製造業の事務をして、土曜日は所属しているソフトボールチームの練習、日曜日はゴールデンリバースの全体練習に参加しています」
昨年はクラブ選手権と自身の全国大会が重なり、両立することに苦労を感じたときもあったそうですが、マネジャーとしての苦労はないと板垣さんは話します。
「チームの雰囲気がよくて、同じプレーヤーとしてはうらやましいくらいです。大変ではありますが、自分の好きなことをやっているので充実した週末です」
とイキイキとした笑顔を見せてくれました。

ビッグ開発ベースボールクラブ・山本直子さん
次にお話をうかがったのは、昨日のYBC柏との一戦を2対0で勝利した九州地区代表のビッグ開発ベースボールクラブのマネジャーを務めている山本直子さんです。
普段、ビッグ開発の総務部に勤務している山本さんは、マネジャー歴11年のベテランです。もともと野球が好きだったものの、創部3年目に声がかかるまでは、マネジャー経験はなかったと言います。
「声がかかってからは、監督からスコアの書き方など、マネジャー業の基礎を直接指導していただきました。現在は一人でマネジャーをしているので、部内の事務的な作業もこなしています」
部員数が少ないこともあり、選手たちは各々の役割を果たすことを常に考えているそうです。
「やはりチームが勝利をしたときに大きなやりがいを感じます。全国大会に出ることが何よりも大変なので、今日の1勝は感無量です」
と、この日の勝利を振り返り、喜びの涙を流す山本さんの姿からチームへの愛を感じました。

マツゲン箕島硬式野球部・児島来夢さん(左)、中山未夢さん
最後は今年からチーム名も新たにし、2年ぶりの日本選手権出場を目指すマツゲン箕島硬式野球部の児島来夢さんと中山未夢さんです。
お2人とも高校時代に野球部のマネジャーを経験し、現在は大学に通いながらマネジャー業をこなしています。
友人の紹介でマネジャーの募集を知り、応募した児島さんは、
「平日は通学に2時間半かかるので、体力的につらいなと感じる日もありますが、全国大会に連れて来てもらえてとてもうれしいです」
と喜びをにじませながら心境を話してくれました。
お2人はそろって、地元からだけでなく誰からも応援してもらえるようなチーム作りのお手伝いを、マネジャーとして行っていきたいと今後の豊富を聞かせてくれました。
彼女たち以外にも、選手とともにベンチに入り、マネジャー業に励む姿をクラブ選手権では見ることができます。ぜひ、そんな裏側にも注目をしてください。
9月1日からスタートする、私たち日本野球連盟公式サポーターがナビゲートするラジオ番組「JABAガールチャンネル」内でも、取材の裏話などをお伝えしていきます。
番組はJFN PARKというアプリでもお聴きいただけますので、ぜひご視聴くださいね!
公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A
PROFILE

左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。