
昨年のドラフト会議の様子
指名を待つ選手だけではなく、今後のチームの行く末を左右する逸材確保に動く球団、そしてそのファンにとっての、運命のドラフト会議が17時よりスタートする。
ドラフト会議前日(もしくは前々日)に、現場で指揮を執る監督をまじえてあらためてスカウト会議を開く球団がほとんどで、その結果を踏まえて10月16日時点で7球団が1位指名予定選手(
楽天は候補2名)を明言した。下記が現時点での12球団の1位指名予定選手と状況である。
【パ・リーグ】
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西武=
佐々木朗希[大船渡高]
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ソフトバンク=非公表を宣言
・楽天=佐々木朗希[大船渡高]or
石川昂弥[東邦高]
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ロッテ=佐々木朗希[大船渡高]
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日本ハム=佐々木朗希[大船渡高]
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オリックス=当日に決定
【セ・リーグ】
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巨人=非公表を宣言
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DeNA=当日に決定
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阪神=明言せず
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広島=
森下暢仁[明大]
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中日=石川昂弥[東邦高]
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ヤクルト=
奥川恭伸[星稜高]
これまでの予想どおり、大船渡高の佐々木朗希が一番人気。10月16日発売の週刊ベースボール本誌(10月28日号)ではソフトバンク、オリックス、巨人も佐々木の1位指名を予想しており、パ・リーグ全6球団含む7球団の重複の可能性が出てきた。
2番人気は楽天が佐々木ではなかった場合の東邦高の石川昂弥、明大の森下暢仁(本誌予想でDeNAが1位指名)、奥川恭伸(本誌予想で阪神が1位指名)でそれぞれ2球団ずつ。佐々木、奥川、森下はかねてから今ドラフトの目玉とされてきたが、最終局面を迎えて希少な右の大砲・石川の評価が高まりつつあるようだ。
ドラフト当日まで続く各球団の駆け引きがおもしろい。会議前に1位指名選手を明言するのもその手法の1つ。佐々木の場合、もはや駆け引きを超えたものだが、広島(森下)、中日(石川)、ヤクルト(奥川)の明言は、ドラフト当日に決定するとした楽天、オリックス、DeNAの最終判断にどのような影響をもたらすか。
また、過去2年間は1位指名選手を明言してきたソフトバンクは
王貞治球団会長が16日のスカウト会議後、「公表はしない。おもしろくないだろ? 最後の最後まで分からないほうが楽しみだろ?」と報道陣の問いかけに対して発言。奇しくも19日から日本シリーズを戦う巨人も同様で、
原辰徳監督が「名前は伏せます。ピッチャーです」とした上で、「ドラフトというのはファンにとっても選手にとっても、われわれにとっても夢の部分がありますから。その部分を抱いてもらいながらときを待つというところですね」と明言を避けた。
ファンにとっても選手にとっても夢のドラフト会議。果たして今年はどのようなドラマが待っているのだろか。
文=坂本 匠 写真=BBM