読売ジャイアンツ

巨人が5位で交渉権を獲得した山瀬(星稜高)
【2019年ドラフト指名選手】
1位
堀田賢慎(投手/青森山田高)
2位
太田龍(投手/JR東日本)
3位
菊田拡和(内野手/常総学院高)
4位
井上温大(投手/前橋商高)
5位
山瀬慎之助(捕手/星稜高)
6位
伊藤海斗(外野手/酒田南高)
ドラフト2位の太田龍(JR東日本)を除くすべての選手が高校生で、育成重視の方針が色濃く出ており「最大の」と言えるかは微妙だが、5位で今夏の甲子園準V捕手の山瀬慎之助(星稜高)の獲得は楽しみ。
ヤクルト1位の
奥川恭伸とのバッテリーは記憶に新しいが、支配下で高卒捕手の指名は2009年の
鬼屋敷正人以来だ。ポスト(阿部)慎之助の期待大。
横浜DeNAベイスターズ

DeNAが1位で交渉権を獲得した森(桐蔭学園高)
【2019年ドラフト指名選手】
1位
森敬斗(内野手/桐蔭学園高)
2位
坂本裕哉(投手/立命大)
3位
伊勢大夢(投手/明大)
4位
東妻純平(捕手/智弁和歌山高)
5位
田部隼人(内野手/開星高)
6位
蝦名達夫(外野手/青森大)
7位
浅田将汰(投手/有明高)
昨年は第1回1巡目指名で
小園海斗(現
広島)を指名して抽選で外したが、伸びしろのある高校生内野手、特に二遊間の補強はテーマだった。1位指名は多少のサプライズではあったが、高校野手ではトップ評価の森敬斗(桐蔭学園高)を狙いどおりに獲得できたのは収穫といえよう。
阪神タイガース

阪神がドラフト2位で交渉権を獲得した井上(履正社高)
【2019年ドラフト指名選手】
1位
西純矢(投手/創志学園高)
2位
井上広大(外野手/履正社高)
3位
及川雅貴(投手/横浜高)
4位
遠藤成(内野手/東海大相模高)
5位
藤田健斗(捕手/中京学院大中京高)
6位
小川一平(投手/東海大九州キャンパス)
右の大砲が常に望まれてきた阪神は、そこを外国人選手に頼ってきた。その中で
大山悠輔が四番の責務をこなしているが、次世代の大砲候補がいなかった。今回の2位指名・井上広大(履正社高)は187センチ、97キロの体から鋭い打球を放つ。夏の甲子園決勝で奥川恭伸(星稜高)からバックスクリーンに放った3ランは鮮烈だった。この井上の獲得は、阪神の未来へ向けて大きな収穫になったといえるだろう。
広島カープ

広島が1位で交渉権を獲得した森下(明大)
【2019年ドラフト指名選手】
1位
森下暢仁(投手/明大)
2位
宇草孔基(外野手/法大)
3位
鈴木寛人(投手/霞ケ浦高)
4位
韮澤雄也(内野手/花咲徳栄高)
5位
石原貴規(捕手/天理大)
6位
玉村昇悟(投手/丹生高)
広島は、なんといっても、今ドラフトの「BIG3」の一人である森下暢仁(明大)の一本釣りに成功したことだ。監督が代わったという要因もあるが、ずっと態度を表明せずに潜行し、ドラフト前日に一転態度を表明、他チームに手を引かせた。MAX155キロのストレートとタテのカーブを主武器に、「すぐに先発ローテーション入りも可能」と言われ、即戦力という意味では今ドラフトのNo.1と目される選手の交渉権を手にして、早くも来季の巻き返しへ手ごたえ十分。
佐々岡真司新監督にとっては、これ以上ないスタートとなったはずだ。
中日ドラゴンズ

中日が1位で交渉権を獲得した石川(東邦高)
【2019年ドラフト指名選手】
1位
石川昂弥(内野手/東邦高)
2位
橋本侑樹(投手/大商大)
3位
岡野祐一郎(投手/東芝)
4位
郡司裕也(捕手/慶大)
5位
岡林勇希(投手/菰野高)
6位
竹内龍臣(投手/札幌創成高)
和製大砲候補・石川昂弥(東邦高)を3球団競合で引き当てたことは最大の収穫。貴重な右の大砲候補で、それも地元出身。木製バットへの対応も問題なく、ナゴヤドームで20本塁打以上を放てるポテンシャルを秘める。
与田剛監督も「長打力のある選手ですし、毎年野手が出てくるわけではないので、欲しくてたまらない存在だった」と目尻を下げる。
東京ヤクルトスワローズ

ヤクルトが1位で交渉権を獲得した奥川(星稜高)
【2019年ドラフト指名選手】
1位 奥川恭伸(投手/星稜高)
2位
吉田大喜(投手/日体大)
3位
杉山晃基(投手/創価大)
4位
大西広樹(投手/大商大)
5位
長岡秀樹(内野手/八千代松陰高)
6位
武岡龍世(内野手/八戸学院光星高)
何と言っても奥川恭伸(星稜高)を獲得できたことが大きい。これまでドラフト1位の第1回入札では負け続きだったが、3球団競合の末、
高津臣吾新監督が当たりクジを引き当てた。完成度の高い右腕で、先発投手陣の足りないヤクルトにはうってつけの存在だ。早い段階で一軍登板のチャンスが訪れそうだ。
写真=BBM