その決断に注目が集まる
長く燕打線を支えてきた大砲の去就に注目が集まっている。今季が来日9年目で、国内FA権の取得条件を満たし、来季から日本人扱いとなる
ヤクルト・
バレンティンのことだ。
本人は9月末の離日前、「これから(手を挙げる)すべてのチームと話して、一番条件の良いところに決めたい」と語っていた。ヤクルトはもちろん引き止める方針で、
伊東昭光編成部長は「FA権を行使するしないは本人の自由。残留交渉は金額的に出している」と現状を明かした。
バレンティンは今季、自身8度目の30本塁打以上となる33発を放っており、長く主砲の役割を担ってきた。
ソフトバンクが獲得調査に乗り出していると見られるが、ヤクルトは宣言残留を容認している。
セ最下位チームから日本一チームに主砲を引き抜かれたとなれば一大事。ヤクルトは条件面で最大限の誠意を見せているはずだが、相手は潤沢な資金で戦力強化を進めてきたソフトバンクであり、マネーゲームとなれば分が悪い。バレンティンはどんな決断をするのだろうか。
写真=BBM