プロ野球選手、球団の慈善活動をサポートするBFL(ベースボール・レジェンド・ファウンデーション)のチャリティーイベント『BLF チャリティートーク2019』が12月4日に都内で行われた。
今季、1球や1勝、1本塁打といったシーズンでの成績に応じて、寄付などのチャリティー活動を行った
和田毅、
千賀滉大(
ソフトバンク)、
館山昌平(
楽天コーチ)、畠山和洋(ヤクルトコーチ)、
則本昂大(楽天)、吉田正尚(オリックス)が出演。2人1組で行われたトークショーやフォトセッションが行われ、和田、千賀の“ソフトバンクコンビ”のトークでは、9月6日の
ロッテ戦(ヤフオクドーム)で千賀が達成したノーヒットノーランの話題に。「覚えているのは最終回だけ」と千賀が回想すれば、「9回はベンチ裏で祈っていた」と和田が言うなど、大記録がかかった9回二死一、三塁とピンチの場面を振り返っていた。
今季限りで現役を引退した館山は、来季から楽天コーチとなり、同じユニフォームを着る則本とのペアリングに。今季途中に日本では異例のシーズン途中での7年契約を結んだ則本に対し、館山が「1年20勝ペースなら、あと7年で140勝でしょ。マー君(
田中将大の2013年の)ペースなら、え~と……」と会場を笑わせた。苦笑いを浮かべていた則本も、最後は館山の「投げる試合は?」の問いかけに「全部、勝つ!」と即答。早くも息の合った楽天コンビを披露した。
最後となった畠山と吉田のトークでは、2015年にセ・リーグの打点王を獲得した畠山が打点を挙げるコツを伝授。「二、三塁の場面で打席に入っても2点を取りいったらダメ。1点でいい」(畠山)。それを聞いた吉田は隣でうなずき、「そのとおりだと思います」と納得。「犠牲フライでもいいし、内野が前進していなければ、内野ゴロでもいい。打率は下がるけど、そういう1点が効いてくる」と、来季の打撃のヒントを得た様子だった。
この日、参加したファン約250人は笑いあり、真剣トークありの選手の話に、聞き入った。なお、同イベントのチケット代の一部はチャリティーとして支援金に回る。
文=鶴田成秀 写真=BBM