
昨年は巨人がセ・リーグを制したが……
昨年のセ・リーグは
原辰徳監督の下、巨人が5年ぶりのリーグ優勝を遂げた。果たして、2020年はどのチームがセを制するか。まだ、キャンプも始まってなく、時期尚早なのは承知の上、野球解説者の
伊原春樹氏に順位予想を聞いてみた。
「難しいな……」と大いに悩みながら、伊原氏がひねり出した順位予想が以下だ。
1位
広島(4位)
2位 巨人(1位)
3位
阪神(3位)
4位
中日(5位)
5位
DeNA(2位)
6位
ヤクルト(6位)
「正直、1位から5位まではどこも優勝のチャンスはあると思う。昨年は巨人が
丸佳浩を広島から獲得するなど日本で実績のある選手を獲得して、目に見える戦力アップを果たした。だけど、今オフはそういった球団がない。どこも若手の成長や新外国人、新人次第の面があるから。しかも、巨人は
山口俊、DeNAは
筒香嘉智がメジャー移籍。昨年の1位、2位チームから主力が抜けたわけだから。リーグ間で戦力差は縮まる。
逆に広島はポスティングでメジャー移籍を目指していた
菊池涼介が残留。これは広島にとって大きいよね。広島は新監督効果もあるかもしれない。
佐々岡真司監督が就任して、空気が新しくなる。もともと18年まで3連覇して力のあるチームだったんだから息を吹き返す可能性は高い。中日も面白いね。昨年はセ最少の544失点でしょ。セ新記録の守備率.992とディフェンスが堅いから。やっぱり、野球は守り。得点能力の低い攻撃が課題だけど、うまくかみ合えば台風の目になるよ」
キャンプやオープン戦を視察して、この予想は変わるのか。また、開幕前に予想を聞いてみたいと思う。
文=小林光男 写真=BBM