名球会入りの資格となる通算2000安打。最年少記録は
榎本喜八(東京)が1968年に達成した31歳7カ月と16日だ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開幕日が当初の3月20日から延期となり、4月10日以降となる。延期がどれほど長引くのが気がかりだが、現在31歳で88年12月14日生まれの
坂本勇人(巨人)は、五輪中断期間前の最終試合がある7月18日までに通算2000安打を達成すれば最年少記録を更新する快挙となるため、大きな期待がかかる。
現役選手で通算2000安打を達成したのは
内川聖一(
ソフトバンク)、
鳥谷敬(
ロッテ)のみ。鳥谷は昨季限りで
阪神を退団して次の所属先が未定だったため現役続行が危ぶまれたが、今月10日にロッテに電撃入団を発表。通算安打数を今後どれだけ伸ばせるか。
以下が現役選手の通算安打数で、カッコ内は試合数となっている。
福留孝介(阪神)、
青木宣親(
ヤクルト)は日米通算2000安打を達成してすでに名球会入りの資格を有しているが、NPB通算2000安打も狙える位置につけている。
1 内川聖一(ソフトバンク) 2171安打(1977試合)
2 鳥谷敬(ロッテ) 2085安打(2169試合)
3 福留孝介(阪神) 1897安打(1866試合)
※日米通算2395安打(2462試合)
4 坂本勇人(巨人) 1884安打(1670試合)
5
栗山巧(
西武) 1825安打(1847試合)
6 中島宏之(巨人) 1767安打(1682試合)
7
松田宣浩(ソフトバンク) 1638安打(1636試合)
8
糸井嘉男(阪神) 1624安打(1502試合)
9 青木宣親(ヤクルト 1591安打(1246試合)
※日米通算2365安打(2005試合)
10
中村剛也(西武) 1467安打(1664試合)
11
大島洋平(
中日) 1442安打(1313試合)
12
坂口智隆(ヤクルト) 1408安打(1382試合)
13
秋山翔吾(MLBレッズ) 1405安打(1207試合)
14
浅村栄斗(
楽天) 1317安打(1256試合)
15
長野久義(
広島) 1316安打(1281試合)
スタメンで出場し続けなければ、安打数を積み上げるのは難しい。栗山巧は主に指名打者、松田宣浩は三塁のレギュラーで試合に出ているため、十分に達成のチャンスがある。巨人の中島宏之は通算2000安打まで残り233安打。
オリックスから移籍した昨年は43試合出場で打率.148、安打数もわずか8本と打撃不振に苦しんだ。今年は
石井琢朗野手総合コーチの助言で、グリップの位置を下げて左足の上げ幅も小さくした打撃フォームに改造。オープン戦で打率.351、4本塁打と好調をアピールし、開幕一塁スタメンに大きく前進した。今年の活躍次第では通算2000安打の可能性が広がるだけに要注目だ。
写真=BBM