一昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。 あっけらかんとした江夏

同年球宴での江夏
今回は『1971年9月13日号』。定価は90円。
前回と同じ号から1ネタ。
この連載を呼んでいただいてきた方なら分かってもらえると思うが、衝撃の対談があった。
阪神・
江夏豊と、かつて交際のウワサがあった女優・大信田礼子さんの対談だ。
少し抜粋。
大信田「江夏さんはどっちかというと、かなり誤解されて書かれることがよくあるみたいですね」
江夏「しょっちゅうや、わしは。しょうがないわ。わしはこんな性格やしね。ぶっきらぼうであんまり愛想もないしさ。もうあきらめとるよ。まあ、分かってくれる人は分かってくれるからね。別にべんちゃら使って人によく思われようとは思わんけれど」
大信田「それはユニフォーム着たときにチャンとした数字なり記録を残せば、はたは何も言わなくなるから」
江夏「だからわしら、今の実績がなくなったらおしまいだよ」
大信田「いずれそういうものはなくなっていくわけでしょう」
江夏「そうなったらわし、さっとやめるよ。プロに入ったときからもう、自分の野球人生は短いだろうという頭があったし、今でもそれは変わっておらんもの。男はやっぱり、くさってやっておっても始まらんしね」
江夏らしい自由奔放さが感じられる箇所もあった。
江夏「またちょうど礼子ちゃんと付き合ってるときに、わしの成績も悪かったしね。それでどうしても、気を晴らそうとして礼子ちゃんのところに遊びに行くようになるだろ。それでまた騒がれちゃって。わしがあのとき成績良ければ、別に騒がれることもなかったんだけど、苦労かけました(笑)」
かつての交際もまったく隠さず。もちろん、互いに独身同士。問題はまったくない。
右ヒジ痛と大不振で二軍落ちした
ヤクルト・
荒川堯が8月20日二軍練習に合流。医師の診断は「疲労蓄積のための筋肉痛」だったが、おそらく軟骨系ではないか。
当初、サードの構想だったが、スローイングの問題で外野転向もウワサされていた。
では、また月曜日に。
<次回に続く>
写真=BBM