中日の大島洋平が8月18日の
ヤクルト戦(神宮)で史上127人目となる通算1500安打を達成した。プロ11年目、通算1364試合目での到達だった。
大学(駒澤大)、社会人(日本生命)を経てプロ入りした選手としては、
谷佳知(
オリックス-
巨人)の1309試合、
和田一浩(
西武-中日)の1362試合に次ぐ、史上3番目の速さとなる。
思えば大島の入団会見には妻子が同席していた。半年前に長男が誕生したばかり。当時24歳、ドラフト5位の子連れルーキーはプロでの活躍を力強く口にした。
名古屋生まれの名古屋育ち。もちろん小さい頃からの中日ファン。ナゴヤ球場やナゴヤドームにも応援に出掛けた。同じ左打ち、
立浪和義選手が好きだった。
プロでやれるなら、どの球団でも構わなかった。ただ、いつの日かFA権を取得することができたら中日に入りたいと考えていた。「でも最初から縁があって」(大島)、中日に入団することができた。
3年契約が終わった昨年オフ、海外FA権を行使せずにチーム残留を決めた。「ドラゴンズで野球人生を終える覚悟です」という言葉が印象深い。
次なる目標は2000安打になるが、「もちろん2000で終わるつもりはない」と先を見据えている。球団最多安打は立浪が持つ2480安打。まだまだ先だが、決して不可能な数字ではない。
写真=BBM