
85年に入団し、主砲への道を歩んでいった
10月7日に発売となる『よみがえる1980年代のプロ野球 EXTRA 1 セ・リーグ編』で、
広澤克実さんの取材を担当しました。広澤さんには
ヤクルトの年史ものなどで何度もお世話になっており、ドラマチックに当時を再現する話術には毎回、感服させられます(少々、話を盛っているかも?)。
今回のテーマは定番である「黄金時代」ではなく、80年代の「暗黒時代」。この表現が正しいのか分からず、恐る恐るご本人に確認したところ、「間違いなく暗黒時代。はい、真っ暗でした!」と豪快に笑い飛ばしていました。
主な内容は1987年から3年間、指揮を執った
関根潤三監督について。ニコニコ顔は印象的な老将でしたが、練習時には鬼のように厳しかったそう。当時、万年Bクラスだったチームの若手を徹底的に鍛え、実戦で起用し、成長を促しました。「練習がきつくて泣いちゃう選手もいた」と広澤さんは振り返っています(少々、話を盛っているかも?)。
また、広澤さんは黄金時代に導いた
野村克也監督の功績を認めつつ、「あの時代に野村さんが監督になっていたとしたら、のちに黄金時代が訪れていたかどうか……」とも語っていました。なかなかスポットが当たることのない低迷期、「スワローズの夜明け前」も、ちゃんと意味があったというわけです。
ぜひ雑誌を手に取り、古き良き時代に思いを馳せていただければと思います。なお、広澤さんと大の仲良しである、「ブンブン丸」こと
池山隆寛さん(現ヤクルト二軍監督)も別コーナーに登場しています!
写真=BBM