小園は最多安打

2年目の小園は、後半戦に感じをつかむと固め打ち。リーグ最多安打をマークした
広島二軍
ウエスタン・リーグ4位
76試合30勝42敗4分、勝率.417
投手陣が防御率4点台と振るわず、チーム成績も4位に終わったが、野手は好成績を残した選手が順々に一軍に呼ばれ、貴重な経験を積んだ1年だった。
先発投手陣は、若手で期待された
アドゥワ誠が2勝4敗で防御率6.21、
山口翔が0勝4敗で防御率6.23と期待に応えられず、結果的に調子を崩した一軍クラスの選手の調整と外国人投手の起用が中心となった。シーズン終盤には、今年2月にトミー・ジョン手術を受けた
高橋昂也が実戦マウンドを踏んだ。また、リリーフでは抑えの
田中法彦が12個でリーグ最多セーブ、
藤井黎來とともに、シーズン終盤に一軍を経験した。
捕手では、
中村奨成がシーズン途中に初めて一軍を経験した。
石原貴規も多くマスクをかぶっており、未来の正捕手争いが続いていきそうだ。
内野手では、2年目の選手が活躍を見せた。
林晃汰が主に四番を務め、9本塁打。一軍でも二塁打でプロ初安打を記録した。
小園海斗は前半戦は苦しんだが、後半に感じをつかみ、終わってみればリーグ最多の76安打で打率2位。
羽月隆太郎も一軍で鮮烈なデビューを飾った。
外野手では、途中から一軍に定着した
大盛穂のほか、最後は死球で戦列を離れたが、
宇草孔基が打率.281を残して一軍に挑戦し、来季への手ごたえを得た。
正隨優弥も一軍に呼ばれ、本塁打でプロ初安打を記録。また、育成の
木下元秀が、打率は1割台ながらも7本塁打。来季以降へ楽しみをつなげた。
写真=BBM