今季は71試合に出場し、打率.203、23盗塁をマークした和田
最大の武器で衝撃を与え続けた。6月の練習試合開始直前に支配下登録を勝ち取り、
ソフトバンクとの開幕戦の9回に代走でプロ初盗塁(PayPayドーム)。以降も試合終盤の“切り札”として起用され続けたが、ポテンシャルの高さを示したのは、
荻野貴司が故障離脱して巡ってきたプロ初スタメンの好機だった。8月16日の
日本ハム戦(ZOZOマリン)で「一番・中堅」で出場すると3安打。さらに、すべて初球に3盗塁をマークした。
「こんなに足で目立てるとは。自分が一番びっくりしています」と謙虚な男も、グラウンドでは積極果敢に走り回る――。エンドランで一走から長駆生還するなど、大きな戦力となった50メートル走5秒8の快足は、今季のチームの躍進の原動力となった。
写真=BBM