ソフトバンクに2勝1分
交流戦は毎年のようにセ・リーグが苦戦を強いられている。年度別で見ると、パ・リーグが勝ち越したのが14度に対し、セ・リーグは1度のみ。データでも如実に出ている。その中で、今年の交流戦1カード目で王者・ソフトバンクに2勝1分と好スタートを切ったのが
中日だ。
5月25日の初戦(バンテリン)で先発の
柳裕也が7回6安打無失点の快投。打線の援護は3回の
福田永将、
ビシエドの連続適時打で挙げた2得点のみだったが、完封勝利で逃げ切った。26日の2戦目(同)も先発の
小笠原慎之介が7回途中まで1失点の力投。2点リードの8回に
藤嶋健人が
柳田悠岐に同点2ランを浴びたが、直後に
阿部寿樹が勝ち越しの決勝3号ソロを放って接戦を制した。3戦目(同)は初回に3点を先制されたが、2回以降は無失点。6回途中から
谷元圭介、
祖父江大輔、
橋本侑樹、
又吉克樹の継投策で1本の安打も許さない。4回に
木下拓哉の5号3ランで同点に追いつき、引き分けた。
パ・リーグのスコアラーは「中日は力のある球を投げる投手が多い。
大野雄大、柳の両エースに小笠原、
福谷浩司、
勝野昌慶もスピードガンの計測表示より速く感じる直球でぐいぐい押し込んでくる。救援陣もそろっているし、ソフトバンクとの戦いを見るとなんで5位に低迷しているか不思議です。戦いにくい相手ですよ」と警戒を強める。
29日現在でリーグトップのチーム防御率2.96。首位の
阪神、2位の
巨人を上回る唯一の2点台の防御率を誇る「黄金の投手陣」はパ・リーグの球団にとっても脅威だ。交流戦で白星を重ねるためにカギを握るのが打撃陣になる。チーム総得点の142はリーグワースト。5月の20試合で4得点以下が16試合と大半を占める。原因はポイントゲッターの不在だ。四番のビシエドが打率.291、6本塁打と調子を上げてきたが、福田永将が打率221、1本塁打と本来の力を発揮できていない。新外国人の
ガーバーは4月下旬に一軍昇格したが、打率.156、0本塁打で3週間も経たずにファーム降格。
平田良介も打率.155、0本塁打で4月下旬からファームで調整している。
望まれる若手の強打者

期待の根尾昂もまだ本格覚醒とはいっていない
中日ファンもやきもきする日が続いている。大の中日ファンで知られる女優のいとうまい子は週刊ベースボールの企画「著名人が明かす野球愛」で若手の強打者の出現を望んでいる。
「今年のドラゴンズは創立85周年ですが、今のところは……ちょっと負け過ぎですよね。タイガースのルーキー・
佐藤輝明選手のように、勢いのある選手が一人でもいれば、中堅やベテラン選手たちにも火がつくと思うんですけど、残念ながらドラゴンズにはいない。だからチームにも覇気がないのかなと。バンテリンドームナゴヤは広いですから投手陣中心の守りのチームになるとは思いますが、打ってくれるスター選手が欲しいですよね。打てば盛り上がるし、やっぱり野球は得点しないと勝てませんから」とハッパをかけた上で、「本当にそろそろ優勝してくれないとね。もちろんそれは選手の皆さんが一番思っていることだと思いますが、本当に“本気になって”優勝を目指してほしいです」とエールを送った。
大型連勝するには打線の奮起が不可欠。交流戦でシンデレラボーイの誕生を中日ファンは待ち望んでいる。
写真=BBM