
6月5日の日本ハム戦、17年目で通算100本塁打を放った巨人・亀井
6月5日の巨人対日本ハム戦(東京ドーム)で、巨人の
亀井善行がプロ17年目で通算100本塁打を記録した。亀井はこれまで巨人歴代20位となる1365試合に出場(6月15日現在)しており、2009年にはシーズン25本塁打をマークするなどパワーもある選手。現在はミートを重視しているものの、通算100号と聞いて「意外と少ない」と感じた野球ファンも多いのではないだろうか。今回は、こうした「意外と本塁打を打っていない現役選手」をピックアップしてみた。
※本塁打数は6月15日現在 200本塁打を打っていそうで打っていない選手

広島・鈴木は18年の30本塁打が自身シーズン最多だ
毎シーズン目立った活躍を見せているのに、意外と本塁打数はそこまで多くないのが広島の
鈴木誠也だ。巧みなバットコントロールとリーグ屈指のパワーを武器に、長打を量産しているが、通算本塁打数はまだ152本。毎シーズンのように本塁打ランキング上位に食い込む選手としては意外と少ない数字だ。とはいえ、確固たるレギュラーの地位をつかんでからはまだ6シーズン目。今後の活躍次第で歴代通算上位に食い込む可能性は高い。
2年連続最多本塁打をマークした
西武・
山川穂高も、通算本塁打はまだ163本。2017年には47本、2018年には43本と驚異的なパワーを披露し、数年で200本塁打以上打つかという勢いを見せた。しかし、以降は不振やケガの影響で低迷し、通算本数は伸びていない。今季もケガで出遅れたが、復帰以降は9本塁打と復調傾向にある。
山川と同じ西武の選手では、
森友哉も「意外と本塁打の少ない選手」だ。定評のあるバットコントロールだけでなく、一発も魅力の選手だが、通算本塁打はまだ91本しか打っていない。同じく西武では、今季2000安打を目指す西武のベテラン・
栗山巧も通算116本塁打。ここぞという場面で本塁打を放っているため、「打っている印象」は強いが、実は意外と本塁打数は少ないのだ。
柳田もやっと通算200号
ソフトバンクの
柳田悠岐は、驚異的なパワーで2015年、2017年、2018年と3シーズンで30本塁打以上をマーク。短縮シーズンの昨季も29本塁打と圧巻のプレーを見せた。すでに200本塁打以上は打っているように感じるが、6月12日のヤクルト戦(PayPayドーム)で11年目にしてようやく200号に到達。その活躍ぶりからすれば意外と少なく感じる数字だ。
「打っているイメージはあるが意外と通算本塁打が少ない選手」といえば、60本塁打というシーズン最多記録保持者である
ウラディミール・バレンティンもそうだ。3年連続本塁打王、昨年までNPB在籍10シーズン中8シーズンで30本塁打以上マークしたが、ここまでの通算本数は301本。「バレンティン=本塁打」というイメージほどには多くない。
また、
阪神の
糸井嘉男も「意外と通算本塁打が少ない選手」だといえる。糸井といえば「超人」と呼ばれるほどの驚異的な身体能力が武器で、豪快な一打も魅力だ。しかし、シーズン20本塁打を超えたことは実は一度もなく(2014年の19本が自己最多)、野手として今年で15年と長くプレーしているものの、通算168本と本塁打も意外と打てていない。
「意外と本塁打を打っていない現役選手」をピックアップしてみた。特に広島の鈴木やソフトバンクの柳田は、ここ数シーズンの活躍が目覚ましいだけに、「まだそんな本数だったのか」と意外に感じるだろう。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM