
5回裏にソロアーチを放った鈴木
■準々決勝GAME10(横浜スタジアム)
日本7x-6アメリカ
グループステージで2連勝を果たした野球日本代表は8月2日、横浜スタジアムでアメリカ代表との準々決勝に臨み延長10回、7対6でサヨナラ勝利を収めた。
先制したのは日本だった。3回裏、二死から
坂本勇人(
巨人)がセンターオーバーの二塁打を放つと、続く
吉田正尚(
オリックス)が中前適時打。さらに2つの四球で二死満塁とすると、
柳田悠岐(
ソフトバンク)の遊撃内野安打で2点目を挙げた。しかし、直後の4回表。先発の
田中将大(
楽天)がアメリカ打線につかまる。2本の適時打を浴び2対3と逆転を許してノックアウト。日本はその裏、坂本が同点適時二塁打を放つも、5回表にマウンドに上がった
青柳晃洋(
阪神)が誤算だった。連打で無死一、二塁とされると四番・T.カサスに勝ち越し3ランを左翼席へ運ばれ、3対6と引き離されてしまう。
だが、日本はすかさず反撃。5回裏、
鈴木誠也(
広島)の東京五輪初安打となるソロアーチが飛び出す。「打ったのは真っすぐです。角度もあり、手応えもありました。1点ずつ、あきらめずに反撃していきます」と鈴木が語ったとおり、この回、一死三塁から
菊池涼介(広島)の適時内野安打もあり、日本は5対6と1点差に迫った。
一気呵成に畳みかけたいところだったが、その後、日本はアメリカのリリーフ陣から得点を奪えない。6回以降、ゼロ行進。投手陣は6、7回
千賀滉大(ソフトバンク)、8回
山崎康晃(
DeNA)、9回
大野雄大(
中日)が無失点リレーと踏ん張り、1点差のまま9回裏の攻撃へ。この回からマウンドに上がったS.
マクガフ(
ヤクルト)を攻め立て一死一、三塁とチャンスをつかむと柳田の二ゴロの間に同点に。さらに二死二塁とチャンスは続いたが、菊池は空振り三振に倒れ、試合は延長10回へ。
延長は無死一、二塁から始まるタイブレーク。この回からマウンドに上がった
栗林良吏(広島)は三者凡退で無失点と見事な“火消し”。10回裏、日本は先頭の代打・
栗原陵矢(ソフトバンク)が初球、犠打を決めて一死二、三塁。ここで
甲斐拓也(ソフトバンク)がライトオーバーの一撃でサヨナラ勝ちを引き寄せた。
勝利を収めた日本は8月4日、韓国との準決勝に臨む。
写真=Getty Images