
韓国との準決勝の8回に決勝の適時二塁打を放った山田哲人
■8月4日 準決勝GAME13(横浜スタジアム)
日本5-2韓国
「1球目から打つことはネクストから決めていました」
速い真っすぐを仕留める――狙いどおりに山田哲人(
ヤクルト)は初球の真ん中低め直球をとらえた。2対2で迎えた8回裏、二死満塁で打席に立った山田。押し出し四球を避けたい韓国バッテリー。初球からストライクを奪いにくる。そう読んだのだろう。「ボール1個分差し込まれたけれど、しっかり芯でとらえられた」という打球はグングン伸び、左中間フェンス最上部を直撃。走者一掃のタイムリー決勝二塁打となった。
「メチャクチャ緊張していたので、いい結果になってよかった」と胸中を明かしたが、東京五輪で打撃は好調だ。全試合で一番に座り、16打数5安打、1本塁打、7打点、打率.313。「バットもしっかり振れている。体のキレもいいので、この状態を維持して決勝に臨みたい」と笑顔を見せる。
自らの活躍で韓国を5対2で下し、決勝へ。「金メダル獲得に貢献できるプレーを決勝でも見せたい」。大一番の舞台でも頼もしい打撃を見せてくれそうだ。
写真=Getty Images