明大に息づく「人間力野球」
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19年のドラフトで広島から1位指名された森下
明大は100人以上の部員全員が一つ屋根の下で生活している。東京都府中市内にある「内海・島岡ボールパーク」は2006年に竣工。約7万5000平方メートルの敷地に、両翼100メートル、中堅125メートルの球場のほか、室内練習場、室内ブルペン、合宿所などを併設。明大の伝統と言えば「人間力野球」。かつて37年率いた島岡吉郎元監督の教えが昭和、平成を経て、令和の新時代も浸透している。
野球の前に学校生活、合宿生活が基本。4年間を過ごした選手たちの心・技・体は相当タフである。つまり、プロ野球の世界でも十分、即戦力としてやっていけるだけの基本が身についている。2010年から昨年まで11年連続ドラフト指名は、早大の9年(08〜16年)を抜く最長記録として更新中だ。
中でも驚きなのは、この11年で7人のドラフト1位投手が誕生していることだ。先輩がプロ入りすれば、後輩も自然と背中を追いかける流れができる。現役学生は19年に38年ぶりの大学選手権優勝へ導いた
森下暢仁(現広島)の練習量が軸となっており、日々、研鑽を積んでいる。今年は
竹田祐投手と
丸山和郁外野手がプロ志望届を提出。エースと主将は「運命の日」を待つことになる。
<2010年以降、ドラフト指名された明大の選手>
2010年
荒木郁也(
阪神5位/内野手)
2011年
野村祐輔(広島1位/投手)、
島内宏明(
楽天6位/外野手)、
柴田章吾(
巨人育成3位/投手)
2012年
上本崇司(広島3位/内野手)
2013年
岡大海(
日本ハム3位/外野手)
2014年
山崎福也(
オリックス1位/投手)
2015年
上原健太(日本ハム1位/投手)、
高山俊(阪神1位/外野手)、
坂本誠志郎(阪神2位/捕手)
2016年
柳裕也(
中日1位/投手)、
星知弥(
ヤクルト2位/投手)、
佐野恵太(
DeNA9位/内野手)、
中道勝士(オリックス育成5位/捕手)
2017年
齊藤大将(
西武1位/投手)
2018年
渡邊佳明(楽天6位/内野手)
2019年 森下暢仁(広島1位/投手)、
伊勢大夢(DeNA3位/投手)
2020年
入江大生(DeNA1位/投手)
写真=BBM 週刊ベースボール別冊秋嵐号『2021ドラフト候補選手名鑑』より