偉大な父の背中を追う2人

慶大の1年生右腕・前田は法大とのフレッシュトーナメントで、3番手として2回2/3を1安打無失点。4対4の引き分けに持ち込み、上々の神宮デビューを飾った
東京六大学の2022春季フレッシュトーナメントが5月30日に始まった。同トーナメントの出場資格は2年生以下が対象で、次世代の選手たちが神宮で、真剣勝負を繰り広げる。
第2試合では慶大でプレーする元プロの二世選手が躍動した。四番・一塁で先発したのは、NPB通算525本塁打の
清原和博(元
オリックスほか)を父に持つ清原正吾(2年・慶應義塾)。昨春と秋は背番号25を着けたが、今春は父が
巨人、オリックス時代に背負った「5」でグラウンドに立った。
法大との一戦は、4対4で引き分け。清原は4打数無安打だった。

四番・一塁で先発出場した2年生・清原[背番号5]は前田[同33]が救援すると、グラブタッチして後輩を鼓舞していた
また、NPB通算2119安打を放った
前田智徳氏(元
広島)を父に持つ1年生右腕・前田晃宏(慶應義塾)が神宮デビュー。3番手で2回2/3を1安打無失点に抑え、引き分けに持ち込んだ。前田がリリーフした際には一塁手・清原が後輩を鼓舞する場面が見られた。

前田は昨年6月、右ヒザを負傷し、夏の県大会後に手術。リハビリを経て、この日が復帰戦となった
清原は2年生になり、チームを背負う自覚が増した。四番として、打席でのオーラは半端ない。前田も、独特の空気感がある。偉大な父の背中を追う2人の今後から目が離せない。
写真=矢野寿明