定岡正二氏、篠塚和典氏、川口和久氏、槙原寛己氏の書籍『昭和ドロップ!』がベースボール・マガジン社から発売されました。 昭和に生まれ育ち、昭和、平成に輝いた4人が、巨人、長嶋茂雄、青春の多摩川ライフなど、あのころのプロ野球を愛あり笑いありでたっぷり語り合う1冊です! これは不定期で、その内容の一部を掲載していく連載です。 「ケンカして目の周りを腫らして球場に来たことがあった」(定岡)

『昭和ドロップ!』表紙
定岡正二さん、篠塚和典さん、槙原寛己さんで巨人の助っ人たちについて語ってもらったものです。
■
定岡 クライド・ライト(1976-1978)もいた。息子のジャレットもメジャー・リーガーになったんだよね。ライトは、ボールは全然速くなかったけど、速く見せる術もあった。2ケタも勝ったよね(1977年11勝)。
槙原 宮崎のうどん屋(キャンプ地の宿舎近く)に写真が飾ってあるじゃないですか。審判とケンカしてるやつ(笑)。
篠塚 審判に顔をくっつけて、手は出さないけど、ほえまくっている写真ね。ライトは、すごくケンカっぱやいんだよ。
定岡 誰とは言わんけど、ベンチで投手コーチとケンカになりそうになったこともあったな。俺がベンチの後ろにいたら、ユニフォームをいきなりビリビリ破って、怖えなと思ったら、ヒューッという音がして、瓶が飛んできたんだよ(笑)。
槙原 誰が投げたんですか。
定岡 ライトだよ!
槙原 危ないですね。
定岡 危ないよ! 頭のすぐ後ろだぜ。
槙原 ライトが投げた瓶、『ライトビアー』だったりして(笑)。
定岡 うまい、さすがマキ(笑)。でもコカ・コーラでした。そう言えばケンカして目の周りを腫らして球場に来たことがあった。西部劇かと思ったもん。西部劇って、すぐケンカになるじゃない。
槙原 誰とケンカしたんですか。
定岡 パ・リーグの選手とか
ヤクルト時代のマニエルとか聞いたけど、定かではない。