準決勝は桐光学園と対戦

鎌倉学園高の主将でエース右腕・面本は横浜創学館高との神奈川県大会準々決勝で1失点完投した
秋季神奈川県大会のシード校は8校。今夏の神奈川大会で準々決勝に進出した8チームが対象である。
今秋の準々決勝には8校のうち、7校のシード校が勝ち残った。唯一のノーシード校は鎌倉学園高だった。
3回戦でシード校・相洋を8対7で下すと、日大高との4回戦は2対2のまま延長に入り、10回タイブレークを5対2で制した。横浜創学館高との準々決勝では主将のエース右腕・面本和輝(2年)が1失点完投(5対1)。四番としても2安打2打点と、獅子奮迅の働きを見せた。打線は11安打で横浜創学館高の好右腕・
鈴木圭晋(2年)を攻略した。準優勝を遂げた2020年以来の準決勝進出である。
3年前の秋は関東大会で昌平高(埼玉)との1回戦を突破(11対7)し、8強進出。準々決勝では専大松戸高(千葉)に0対6で敗退した。翌年1月のセンバツ選考委員会では選考から漏れ、関東地区の補欠2位校となった。

ノーシードの鎌倉学園高は全員野球の勝利である
鎌倉学園高は春夏を通じて初出場を遂げた1962年春のセンバツ甲子園で2勝を挙げ、8強進出。69年春のセンバツにも出場(1回戦敗退)している伝統校である。
武田隆元監督が現在の野球部の下地を作り、教え子である竹内智一監督が熱血指導で文武両道を受け継ぎ、毎年、好チームに仕上げてくる。左胸に「K」のユニフォーム。勝利した際の全力校歌は、カマガクの真骨頂だ。
9月30日は3年ぶりの関東大会出場をかけて、桐光学園高と対戦する。ノーシードからの快進撃はまだ終わらない。
写真=藤井勝治