「結束」「支援」「誇り」

横浜高は桐光学園高との準々決勝を7回コールドで突破。一塁側の応援席は盛り上がりを見せた[写真=BBM]
【第106回全国高校野球選手権神奈川大会】
7月20日 サーティーフォー保土ヶ谷球場
▽準々決勝 横浜高9-2桐光学園高
(7回コールド)
横浜高校硬式野球部OB会(千明和美会長)は今年6月、公式LINEを開設した。現在は甲子園出場をかけた夏の神奈川大会期間中だが、試合情報、試合結果を随時更新している。
目的は3つある。
まずは、OBの「結束」だ。
公式LINEはOB会委員の小林大氣さんを中心に立ち上げた。高校在学中はマネジャーで、渡辺元智元監督の右腕として尽力。一学年上には
淺間大基(
日本ハム)、
高濱祐仁(
阪神)、同学年には
北山比呂(元東芝)、一学年下には
藤平尚真(
楽天)がおり、裏方としてチームを支えた。OBとなってからも、母校へのサポートを欠かさない情熱がある。
「卒業すると、活動拠点である長浜グラウンド、試合から足が遠のく傾向がありましたので、公式LINEを通じて、少しでも、興味を持っていただきたいと思っています」
次に、現役高校球児への「支援」だ。
「公式LINEでつながることで、物心両面で、野球部運営の手助けができる活動を展開していきたいと考えています」
最後に横浜高校の卒業生としての「誇り」だ。
野球部は1945年創部で来年、節目の80周年を迎える。2020年には男女共学化。野球応援ではチアダンス部が活動し、応援席は一層、賑やかになり、学校としても新たな道を歩んでいる。
「試合会場に集まり、母校を応援する。先輩、後輩、同級生がスタンドで再会して、旧交を温める。これからさらに、盛り上げていきたいと思います」

横浜高校硬式野球部OB会の委員・小林さんは母校のために尽力している[写真=BBM]
公式LINEにはOB約1300人のうち、すでに350人が登録しており、縦と横の絆は広がりを見せている。
横浜高は桐光学園高との準々決勝で7回コールド勝ち(9対2)。2年ぶりの甲子園まであと2勝だ。0B会のボルテージも、高まるばかりである。
文=岡本朋祐