落とさなかった練習量

立大・桑垣は1回表に先頭打者本塁打。三塁ベースを回ると、自校の三塁ベンチへ向かってガッツポーズを見せた[写真=矢野寿明]
【10月7日】東京六大学リーグ戦第4週
早大4-1立大(早大2勝1敗)
「2打席連続アーチ」である。
立大の一番・桑垣秀野(3年・中京大中京高)は1回表、早大の先発・
伊藤樹(3年・仙台育英高)から先頭打者本塁打を放った。桑垣は1回戦の9回表にも伊藤樹から一矢を報いるソロアーチを放っており(1対5)、冒頭のとおり「2打席連続弾」となった。しかし、1回戦に続き、3回戦もチームの勝利に結びつけることはできなかった(1対4)。
7回1失点で勝利投手となった伊藤樹は試合後「1回戦は完封を逃し、悔しかった。今日も当然、警戒していましたが……。この展開は、野球人生初です」と反省を口にした。
桑垣は初めて規定打席に達した2年秋は、打率.342(リーグ4位)、1本塁打、8打点と飛躍。だが、警戒された今春は19打数2安打(打率.105)、1打点と苦しみ、シーズン中盤からはベンチを温める機会が多くなった。
今秋は開幕カードの慶大1回戦でベンチ入りも出場機会なく、2、3回戦は登録メンバー25人から外れた。法大戦でベンチに戻るも2試合、左翼の守備固めだった。早大1回戦も6回裏から左翼守備に入ると、今季初打席で通算2号本塁打。同2回戦からは一番・中堅で起用され、ベンチの期待に応える2安打。そして、3回戦で今季2号を放ったのである。

背番号11を着ける早大のエース・伊藤樹からは1回戦でもソロ本塁打を放っており、勝負強さを見せた[写真=矢野寿明]
立大・木村泰雄監督は経過を明かす。
「春の途中からスタメンを落ち、夏のオープン戦も控えに回った。それでも、練習量を落とすことなく『(レギュラーを)勝ち取るぞ!!』と一生懸命取り組んできた。ここに来て、きっかけをつかみ、実を結んできている。これからも期待していきたいと思います」
なぜ、打撃開眼したのか。木村監督は続ける。
「ボールの見方。両目で見る。タイミングの取り方」。この2つを修正したことが、打席での勝負強さにつながった。
残り2カードで誓う勝ち点奪取
立大は3カードを終えて4勝5敗1分。開幕カードの慶大戦を2勝1敗で勝ち点を挙げたが、第2週の法大戦は1勝2敗1分、そして第4週の早大戦は1勝2敗で勝ち点を落とした。今春は連勝した東大以外の4カードは、いずれも1勝を挙げたものの、勝ち点を奪うことはできなかった。この秋も立大にとって「1カード2勝=勝ち点」は高い壁となっている。
「春からは1歩、2歩は前進しているが、そこ(勝ち点奪取)には至っていない」
第5週は明大戦である。「(明大戦まで中4日と)残り少ない日程ですが、コンディションを整えていきたい」(木村監督)。
早大とのカードで、桑垣の復調は立大にとって大きな収穫である。木村監督は必死に前を向き、残り2カードでの勝ち点奪取を誓った。
文=岡本朋祐