約1年のリハビリを経て

昨年5月21日[立大2回戦]以来の出場で、右前適時打。バットコントロールの良さを、改めて印象づけた[写真=矢野寿明]
【10月19日】東京六大学リーグ戦第6週
早大3-2明大(早大1勝)
頼もしい戦力が、待望の復帰である。
明大・
内海優太(2年・広陵高)が5回表二死二塁で、代打で登場すると、右前適時打を放った。0対3から、追い上げの一打である。
リーグ戦での安打、打点は初先発で2安打を記録した1年春の立大2回戦以来だった。1年秋に左膝を痛めて長期離脱。トレーニング中心の体づくりの成果により、下半身が一回り大きくなった。約1年のリハビリを経て、2023年春以来のV奪還への大一番となる早大戦からベンチ入り25人に登録された。
早大のエース右腕・
伊藤樹(3年・仙台育英高)からのタイムリーを、明大・田中武宏監督はこう評価した。
「早稲田戦になると、投手力も上がる。他の左打者よりも、打つことに関しては戦力になる。(内海らしい)『対応力』が出ました」
6勝1敗1分け、勝ち点3同士で迎えた天王山。明大は2対3で1回戦を落としたが、内海が戦線に戻ってきたのは好材料だ。1年春の慶大2回戦では、代打2ランがリーグ戦初本塁打。長打力はチームトップレベル。来春以降、明大のクリーンアップとして期待される左のスラッガーが、完全復活への一歩を記した。
文=岡本朋祐