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【大学野球】父は元ヤクルトの宮本慎也氏 145キロ右腕・宮本恭佑が法大を志望した理由

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神宮に特別な感情


145キロ右腕・宮本は187センチの長身からキレのあるボールを投げ込む[写真=BBM]


 ヤクルトの名内野手として通算2133安打を放った宮本慎也氏を父に持つ、145キロ右腕・宮本恭佑(1年・東海大菅生高)が法大に入学する。2月1日に入寮し、16日に報道各社の取材に応じた。法大が加盟する東京六大学野球連盟の本拠地は、神宮球場。かつて父が19年プレーし、慣れ親しんだスタジアムに対して、息子は特別な感情を抱いている。

「実は、神宮に縁がなくて……(苦笑)。中学時代(東練馬シニア)の全国大会は東京五輪の関係で使えず、高校時代も神宮球場を、あと一歩手前にして敗退して……。先輩の代では1年秋にベンチには入っていましたが……。父の現役時代も見てきましたので、ここで野球をしたい思いは、人一倍あります」

 なぜ、法大を志望したのか。

「昔から強い大学。優勝回数も多い(早大に次ぐ2位の46度)多くのプロ野球選手も輩出している。幼少の頃から(父がヤクルトでチームメートだった法大OBの)稲葉さん(稲葉篤紀日本ハム二軍監督)とは何度かお会いしたことがあり、法政大学は身近な存在でした。合格が決まると、父から『江川さん(江川卓、元巨人)の後輩になるんじゃないか』と言われました。江川さんの投球は映像で見たことがあり、ものすごい投手ですね」

 高校3年間で4センチ伸びて187センチ。「まだ、ジワジワ」と、成長し続けているという。自己最速は、3年間で9キロアップした。

「人よりも高さがあるので(打者から見た)目線も違ってくる。そこを武器に、ストレートと変化球(カーブ、スライダー、チェンジアップ、ワンシーム)を織り交ぜていきたい」

まずは土台づくりに専念


 好きな投手はドジャース・山本由伸だ。「すべてにおいて一級品。変化球も一つひとつが決め球。圧倒的な投球をしており、自分も目指しているスタイルです」。法大合流後は「焦らないことが一番」と、まずは土台づくりに専念していく。

「高校時代、2学年上に鈴木泰成さん(青学大3年)がいたんですが『上には、上がいる』と、それこそ圧倒されたんです。そこで、やや焦った部分があり、悪くなってしまって……。学生生活は限られた時間であり、一度、崩してしまうと、取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。そこは気を付けます」

 リーグ戦ベンチ入りに、2つのテーマがある。

「球速が足りないので、まずはそこを追い求めていきたいです。あとは、ゲームをつくる力を、身につけていきたいと思います」

 恵まれた環境で心・技・体をコツコツと鍛えていく。

文=岡本朋祐

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