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【大学野球】シニア、高校で同僚の明大・木本、法大・松下 春リーグ戦で望むのは優勝をかけた直接対決

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高め合ってきた仲


法大の主将・松下[左]と明大の主将・木本は健闘を誓い合った[写真=BBM]


 東京六大学野球連盟は1925年秋に創設され、今年で結成100周年を迎えた。1世紀の節目となる春のリーグ戦は4月12日に明治神宮野球場で開幕する。シーズンインを2日後に控えた10日、東京都内で連盟関係者と関係者、報道各社による懇親会が開かれた。

 加盟6校の監督、主将に加えて、東京運動記者クラブアマチュア野球分科会が選出した指名選手6人が出席。昨秋2位の明大・木本圭一主将と法大・松下歩叶主将は中学時代に在籍した静岡裾野シニア、桐蔭学園高を通じてのチームメート。大学入学後もお互いに刺激し合い3年間、高め合ってきた仲である。

 この日の会合でも常に近くにおり、仲の良さを印象付けた。桐蔭学園高では木本が主将、松下が副将を務めた。今年のチームについてはまず、こう語っている。

「今年から新たに松岡(松岡功祐)コーチが就任し、守備の練習を多くやっているので、良いディフェンスをたくさん見ていただきたいと思っています」(明大・木本)

「今年のチームは他大学に比べて経験や実力がない選手が多いので、チーム力で戦っていきたいと思っています」(法大・松下)

 結成100周年への思いを、こう語った。

「50周年の年(1975年)に春、秋で明治が優勝しているので、100年の年も明治が春、秋で優勝して良い結果を残したいと思います」(明大・木本)

「100周年という節目の年にプレーできる喜びを噛みしめながら、開幕戦では優勝に向けて良いスタートが切れるように、第2週からの登場(対立大)になりますが、頑張っていきたいと思います」(法大・松下)

 明大は2023年春以来、法大は20年春以来の天皇杯奪還を狙っている。主将2人の思いは、勝ち点4同士でラスト5カード目に激突すること。つまり、第7週に組まれる明大と法大による、優勝をかけた直接対決を望んでいる。

 大学卒業後の進路は、2人とも「プロ志望」。3年春にはそろってベストナインを受賞(二塁手・木本、三塁手・松下)し、最終学年は侍ジャパン大学代表として日の丸を背負い、再びチームメートとして戦うことを目指している。松下は昨年も国際舞台で活躍し、木本は昨年12月、代表候補強化合宿に参加した。「大学日本代表」の評価を得るためにも、まずは主将として、自チームをリーグ優勝へ導くことが先決だ。東京六大学のキャプンナンバー「10」を着け、身を粉にしてプレーする。

文=岡本朋祐

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