手応え十分の一打

城西大の四番・中島は起死回生のサヨナラ本塁打を放ち、筑波大との開幕戦を飾った[写真=BBM]
4月4日
城西大2x-1筑波大(城西大1勝)
首都大学野球リーグの2026年シーズンが開幕。昨年は春、秋ともに6位と悔しい1年を過ごした城西大は開幕戦で昨秋の王者・筑波大と対戦した。
城西大・星野翔太(4年・八王子高)と筑波大・小林理瑛(3年・県相模原高)の両エースによる投げ合いで投手戦となった。勝負を決めたのはリーグ戦初出場の新四番の一発だった。
0対1で迎えた9回裏、二死三塁。この場面で打席に入ったのが城西大の四番を任された中島大護(3年・佐久長聖高)だ。
「投手陣が頑張っていましたし、同級生の永野悟史(3年・相洋高)がツーベースを打ってチャンスをつくってくれたので、四番として打ちたかったんです」
この試合はまだノーヒットだったが「1打席目も2打席目もインコースのストレートとスライダーで打ち取られていましたが、『打てそうだな』と感じていたスライダーを狙っていました」と、真ん中低めに入ってきたスライダーを思い通りにとらえた打球はレフトのポール際へ。際どい打球だったが三塁塁審の腕が回り、起死回生の逆転サヨナラ2ランとなった。
「手応えは十分でした。飛んでいったのは分かっていたのでフェアになってくれてよかったです」
城西大進学後「長打力が付きました」と振り返る。1年時は、昨秋のドラフトで
広島に育成1位で入団した
小林結太と寮の同部屋だった。
「小林さんはチームで一番、飛ばす能力がありましたし、テイクバックを大きくとっているところやバットを遠回りさせずに振り抜いているところなど、見習うところが多くありました」
その一方で地道にフィジカルトレーニングも積んできた。
「この冬はウエイト・トレーニングに加え、瞬発系のトレーニング。それからランニングなどで鍛えてきました」。また、スイングも修正。「バットが下から出てしまうクセがあったので、レベルスイングで振るようにしました。そして、ヒザが落ちて体がもぐり込んでしまうようになり体幹の力が抜けてしまっていたので、下半身に力を入れて上体は力を抜いてリ
ラックスして振るようにしました」
重圧を力に
今春の開幕前のオープン戦では2本塁打。「高めの甘い変化球にバットが出るようになりました」と結果を残し、チームの四番に座った。
「四番は責任がある打順ですし、重圧を感じますが投手陣に白星をつけるために自分ができることをやりたいと考えています。そして、周囲から信頼されるバッターになれるように、この冬はかなりの練習量をこなしてきたので自信もついてきました」
守備は元々、キャッチャー登録だったが、今季はファーストに挑戦しており「キャッチボールから徹底してやってきました」と基礎からやり直してきた。現在は指名打者での出場だが、いずれ守備の機会も回ってくるだろう。
幸先良く、今季初白星を挙げ「リーグ優勝して全国大会へ行きたい。それがチーム全員の目標です」と話す中島。今後も「勝負どころで一本打って、チームの勝利に貢献したいです」と抱負を語った。初戦から値千金の一打を放った新たな4番は自他ともに認める主砲を目指して、これからもバットを振り続ける。
取材・文=大平明